ANOTHER CHARA ROOM11
ナギ様のサイト「ROMANCE DAWN」で、私が600&700hitを踏んだところ、書評サイトにも拘わらず、
リクエストにお応えして頂けるとのことでしたので、エスケのSSを無理矢理(笑)
お願いしてみました☆ウチの「企画」に、ご参加下さったことはあるのですが、SSは
ほぼ初書きだそうです。作品として、纏まってますし、何より愛が感じられます♪
ナギ様お気に入りの藤沢さんと大和の甘いSS、皆様、ご堪能下さいませ。
「sweet cup」 作・ナギ
ピピッピピッ・・・いつもの携帯のアラームが聞える。
「・・ん・・」
パタパタと音のする方に手を伸ばし、鳴りつづけるソレを掴み、携帯の画面を食い入るように見た・・・
そこでようやく真島 大和は覚醒した。
「っげえ。やっべ・・・遅刻す・・」
飛び起きガバっと布団を蹴りあげたが、ふと動きを止めてベットから足を下ろして座り、
軽く頭を掻きながら、ずいぶん前から冷たくなっていただろうベットの片側を振り返って見る。
「・・はあ・・ったく・・・。起こしてけよなあ・・・」
この部屋は大和の恋人の部屋だ。
その恋人は藤沢 哲平、マル暴デカ・・・だたの同じマンションの住人から、ある事件をきっかけに、
この部屋に半同棲、というより通い妻状態となっている。
大和は高校生ということもあって、時間的にも環境的にもすれ違いは否めない。
「ちくしょう・・・」
うらみ言をつぶやいても、静まりかえってる部屋の空気の冷たさに少しだけ空しさを感じながら、
ちっと舌打ちして勢いよく立ち上がった。
「痛っ・・ったく・・・ちょっとはカゲンしろよな・・・っつ・・」
素っ裸のままの姿に驚きもせず、腰の辺りをさすりながらシャワーに向かう。
おっと・・と一旦立ち止まり、もう一度ベッドルームに戻ってくると、整理タンスからトランクスを手に取り、
目的の場所へと向かった。
大和の部屋も同じマンションにあるのだから、部屋に戻って・・という事のできるのだが、
大和はそうはしたくなかった。お泊りした日は必ずそうしている。
当然、藤沢の黄色いトランクス・・・である。
少し熱めのシャワーを浴びながら、昨夜の事態を思い出していた・・
すでに大和の頭の中には「遅刻」の文字は消えてしまったようである・・。
「あのムッツリすけべめ・・・・」
夕べは久しぶりに藤沢から早く帰れると聞いていたので、
下校後すぐにスーパーに寄り食材を買い込んで藤沢の部屋に直行した
藤沢の好きな献立を考えたら、肉じゃがとからあげ、豆腐の味噌汁にキャベツの千切り・・・
なんか変なメニュになったなと思いながら、料理本片手に奮闘している時、藤沢が帰ってきた。
台所からひょいと顔を出し、「おかえり。」と声をかけると、
だたちらっと大和の顔を見て、「・・・ああ。」と応えた。
『ちぇ相変わらず無愛想な奴ー』
と内心、イ〜をしたい気分になったが、久々の逢瀬だけあって、大和もかなり浮かれていたので、
そのまま作業に戻った。
藤沢はスーツの上着を脱ぐと、ばさっとソファーに放り投げ、疲れた面持ちで、どさっと座った。
いつの間にか取って来た缶ビールを、軽快な音を立てて、ぐいぐいと煽った後、
ネクタイの首元を緩めながら、一息ついた・・・
『疲れてるのかな・・・疲れてるよな・・きっと・・。』
「あ・・あのさ・・もうすぐできるからさ・・・晩飯。」
遠慮がちにそう言うと、タバコに火をつけながら、また「・・・ああ。」とだけ答えた。
返事を聞きながら、懐かしい藤沢のタバコの煙のにおいに、また嬉しくなった。
「・・・あの辺りから、やべえと思っていたんだよな・・・・」
その後の出来事を思い出し、体が少しほてったように感じた。
ひとしきり台所で奮闘する大和を見ていた藤沢が、ネクタイを引き抜きながらそっと大和に近づいた。
「・・随分と・・美味そうじゃねえか・・・・なあ・・大和・・・」
背後からそっと耳元に囁きながら、するする・・と大和のシャツの中に手を滑りこませ、
乳首をやんわりと撫ぜ回しだした。、
もう片方は下半身に添えられゆるゆると摩っている。
お約束にもしっかりとオスの証を大和のバックに擦り付けながら・・・
「・・・ちょちょっと・・やめろよ・・・やめろって・・・哲平っ!」
『なんなんだよ・・・このエロおやじは・・。美味そうって俺のことか・・・!?・・・おやじギャグ・・・』
「ったく・・・もろおやじじゃん・・・さわんなよ・・・メシ作ってんだから・・・」
大和のかわいらしい抵抗も関係なくじわじわと快感を煽ってくる藤沢の愛撫に、
もっと強い快感が欲しくて体の芯がぶるっと震えた。
『ちょっと待ってって・・・そりゃ・・こうなるコト期待してなかったワケじゃないけどさ・・・』
『もっと・・・哲平と話したいよ・・・普通にさあ・・・テレビとか見たりさあ・・・』
大和の心のつぶやきとは裏腹に、イキが上がりどんどん体が開いていく。
「・・おいおい・・まさかまた・・・ここで・・ヤっちゃうつもり・・・・?」
「・・好きだろ?・・・お前・・・」
当然のように、しらっと返事が返ってきた・・・。
『別に・・・好きってワケじゃ・・・・』
半ば諦めながら、小さな攻防をしてみたが、かえって煽っている感じになってしまった。
ふと、藤沢の肩越しにソファーテーブルに視線をやると、握られてへこんだ缶ビールがころがっていた。
途端に大和は観念した。
『・・・もう・・酔ってやがる・・・・』
『しかし・・・ロング缶一本でよくここまで酔っ払えるよな・・・』
そう心でつぶやきながら、耳たぶ・・首筋を愛撫している藤沢の頭を抱くと、キスをせがんだ・・・
OKのサイン・・・
ねっとりと舌を絡めお互いを味わい、甘い吐息を吐いた・・・
「っん・・・だめだって・・・哲平・・・・っん・・・」
言葉だけの抵抗を言いつつ、ちらっとガスの火の元だけ確認すると、
本格的に快感に身を任せることに集中した・・・・
酒に弱い・・(と言っても本人は認めていないが・・・)藤沢が酔っ払ってセマってくることは、珍しくない。
返ってそんな場面しかないぐらいだ。
しかし、大和はそんな藤沢が返って好きだった。
普段、寡黙でしゃべりたがらない彼が、子供の様にあまえたり、恋人の甘いセリフを口にする・・・
なにより好きなのは、激しいまでに、自分に対して肉欲を露にしてくれることかもしれない。
自分は女の人のように胸もなければやわらかい体がある訳じゃない・・・
かといって藤沢はオトコ嗜好があるわけでも、下世話な話ただツッコめればいいってタイプじゃない。
抱き方はとても激しいものがあるが、大和に触れる手や腕、吐息、声までもが・・・包み込む様にやさしく満たしてくれるのを、大和は全身で感じている。
本格的に大和がノってきたことを知ると、藤沢の愛撫もさらに遠慮なく、大和の弱い所を攻め立て始めた・・・・
「はあっ・・・んっつ・・・」
イキがだんだんと上がり、立っているのが辛くなり、藤沢にもたれかかる様な姿勢になり、
とっくにチャックを下ろされ、トランクスの上にあられもなく出された自分のソレに、
大きな藤沢の手が包み込むように、上下にゆるやかに扱いている様がまざまざと目に写し出された・・・・
くちゅ・・・と敏感な先端を摘むように刺激されると、一際高い声がもれた・・・
途端に荒らしく前に突き倒され、シンクに掴るような姿勢になった。
「・・わり・・もうガマンできねえ・・・イロけありすぎだ・・・おまえ・・」」
そう耳元で囁くと、ガステーブルの横に置いてあった、オリーブオイルの助けを借りて、
ずっ・・と藤沢のけして人並みの大きさではない性が、
お尻を突き出すような姿勢の大和のソコに入ってきた・・・
久々に受け入れるせいもあってか、その圧迫感にくっと食いしばった・・・・
「くっ・・・ん・・・いき・・なり・・・きつい・・・よ・・・」
大和の訴えもそっちのけで、荒々しく突き動かし根元まで納める・・・
「はああっ。・・・・」
圧倒的なその存在感に圧迫されながらも、徐々にソコから浸透してくる快感を確かに感じ取り、
一つに繋がる喜びを感じていた・・・
「・・・大和・・・会いたかったぜ・・」
普段の素面では到底望めないような甘いセリフを聞けたりするので、
大和は『アルコールってすげえ・・・』なんて思わずにはいられない。
結局、台所、そしてベットと、食事もそこそこに野獣化した藤沢にさんざん鳴かされるハメになったのであった・・・
シャワーを浴びながら、コトの顛末を思い出していた大和は
『・・・・大和・・・』
大和に深く深く楔を埋め込みながら、感じ入ったように、熱くつぶやいた藤沢の声までも蘇ってきてしまい、
体中が熱く火照ってくるのを感じ、
熱が集中しはじめだ下半身に、静まれ静まれと暗示をかけるハメになってしまった・・
「くそっ、遅くなっちまった・・・」
哲平のやろーと言いがかり甚だしい悪態付きながら、シャワーからでて、あたふたと制服に着替える。
藤沢のトランクスを穿き、やっぱデカいな・・なんて思いながらズボンを穿いた。
昨日放り投げたままのカバンを手に取り、急いで玄関に向かった。
ふと足を止め、振り返り、静まり返った部屋をぐるりと見渡した・・・
あんなに熱く、片時も大和を離さなかった存在は全く感じられない。
無造作に投げ置かれた上着も、ネクタイもない・・・
唯一、ぐちゃぐちゃに乱れたベットにその形跡は感じられるが、それを見ると余計にむなしく思えた・・・。
『あいつにとって・・・なにか変わったんだろうか・・・』
初めてこの部屋を訪れて見渡した時、生活観のない、とても無機質な冷たさを感じたのを覚えてる。
そしてデカとして身を削って役目を全うしようとする厳しさや孤独を藤沢に感じたのだ。
『少しでも支えになりたい・・・・』
そんな願いを込めてせっせとこの部屋に通って来てたのだが・・・
変わらずその存在は薄く、部屋は静かで冷たく感じられて仕方がなかった。
ふう・・とため息つくと、気を取り直して玄関へと向かった。
靴を履こうと靴棚に手を置いたとき、カチャと何かに当たった音がした。
「・・ん?」
ふと見ると、そこにはスプーンを入れたままのマグカップが置いてあった・・・。
藤沢のクセで、今朝も出掛けるぎりぎりまでコーヒーを持ち歩いたんだろう。
中身は1/3ほど残っていた。
とっくに冷え切ったものではあったが、大和の心をあたたかくするのには充分だった・・・・
静まり返った部屋の冷たさが、藤沢の確かな存在を見つけて、ようやくあたたかく感じられた・・・
「・・・ふっ・・哲平の奴・・・・さては二日酔いだな・・・」
二日酔いの朝はやたらと濃いコーヒーを飲みたがるが、結局は濃い過ぎて全部は飲めないらしい
くすくす笑いながらカップを手に取り、唇にあててみる・・・
我ながら、何乙女なことしてんだ・・・とあわてて、カップを元にもどした。
「二日酔いでドジ踏むなよっ!じゃ、哲平、行ってくんなっ!」
そうカップに向かって言い置いて、勢い良く玄関を開けた。
カギをかけて、ポケットにしまい、歩きだした大和は、くすりと笑いながら
「・・けっこうカワイイじゃん・・哲平の奴!」
そうつぶやいてエレベーターに乗り込んだ。
・・・・・コーヒーカップは、ドナルドの絵がついた大和のマグカップだった・・・・
おしまい・・・・・・・・・