GUEST ROOM18-2
私がキリ番を踏んだ、はるか様のサイト「TETSU194」の1,000hitキリ番リクエストSS
「俺たち早乙女さんつながり」の後編です。
はるか様のサイトでも、アップ済みですが、ウチでも、皆様、お楽しみ下さいませ♪
「俺たち早乙女さんつながり」(後編)作・はるか
「参ったな〜今日こそはと思ったんだけどな〜。最近調子がわるいのかな〜。」
山田健作は参っていた。ホントに参っていた。中々思うような相手が見つからない事に。
「こんなんじゃ、ストレス溜まるよ〜」
健作は、はあ〜、と溜息を付きながらとぼとぼと夜道を歩いていた。
数時間前、山田健作はとあるバーに一人で来ていた。一夜限りの相手を探すために。
店に入ってすぐ一人の男性に声を掛けられた。背格好は健作と変わらないぐらいで、甘いマスクの、
ちょっと体育会系のようなカンジの男。話してみるとカンジのいい人だったので、連れ立って店を出て
別の店で少し飲みなおし、その後はホテルへと向かう。
だけど、30分もしないうちに連れ立ってホテルから出てきて、そのまま別れた。
「今日こそは絶対大丈夫だと思ったんだけどな〜。僕もあの人もネコだなんて…」
そう、バーで声を掛けてきた男も健作もネコな為、ホテルの部屋に入っても何にも仕掛けなかった。
おかしいと思った健作は「タチじゃないの?」と聞いたところ「残念だけど、ネコだよ」という返事が
返って来た。二人ともがっくりきて、暫くは何も喋れなかったがいつまでもココに居ても仕方がない
ので、その人とはさよならをした。「次こそはイイ人が見つかりますように」と言い合って。
だけどその夜は「じゃあ、改めて次の相手を…」というには遅すぎたので、素直に帰るにことにした。
「隆史はいいよな〜相手に困らなくて。俺の他には真島とか相馬先生とかその他にも色んな生徒と…。
俺だって!……違う違う、それじゃ隆史と一緒じゃないか。俺は、そんな…誰でもいいってわけじゃな
いんだ。隆史には悪いけど…。俺は一人の人を愛したい、愛されたい…。でも隆史に言わせると
『健作は淫乱だから一人の人じゃあ満足できない』って…。ホントなのかな?でも、隆史に誘われ
るままに真島や相馬先生とシたことあるけど……アレは気持ち良かったな〜v前からとか後ろからとか
v後ろに入れられたままで前は擦り合わせて…vあれもう一回やりたいな〜v……って、違う違う!!
……やっぱり、淫乱かなぁ……。」
そんなことを呟きながら歩いていると大通りから1本入ったところにでた。
「「「ありがとうございましたーっ」」」
数人の、見るからにホストとわかるような服装の男たちがタクシーに向かって挨拶をしていた。
その中でも一番上等の服を着た、一番上等の男がすっとタクシーに近寄り、窓越しに何かを告げ、
眩しいくらいの笑顔を向け、頬にキスを贈るとタクシーは静かに走り去って行った。
どうやら、ホストクラブの最後の客が帰ったらしい。全員でお見送りの光景だったらしい。
タクシーが見えなくなるとホスト達は店の中へと入って行った。最後に一番上等の男がゆっくりと
店の方へと歩いていく。だけど、ふと立ち止まり振り向いた。その視線の先には健作がいた。
「……」
「……」
暫くの間見つめあう。
「早乙女さ〜ん、何してるんですか〜早く閉めましょうよ〜」
「ああ、今行く」
店の中から声が掛かり返事を返しまた、健作の方へと視線を戻す。
「何か用かい?」
「……えっ!!あ、いえ、その、あの、……
健作は知らず知らずのうちに見つめていたようだ。
「早く帰った方がいいよ。この辺は物騒だからね」
「…え、あ、は、はい!」
「いい返事だ、じゃあね」
「は、はい…」
早乙女は極上の笑顔で、じゃあ、と言うと店の中へと入っていった。
健作は暫く動けなかったが、はっと我に帰り店の前へと走っていき、店の名前を確かめる。
「club DANDY……、確か、早乙女って……」
健作は、クラブダンディ、早乙女、クラブダンディ、早乙女、…と呪文のように繰り返しながら帰って
行く。まるで夢見るヲトメのように、頬を赤く染めながら…。
『さあ、健作…何も怖がることはないよ。私に、君のすべてを見せて…。生まれたままの姿を、
愛してあげたいんだよ…』
『早乙女さん…でも…』
『何を躊躇うことがあるんだい?今、ここには、私達2人しか…いないんだよ』
『…うん…』
『まだ、恥かしいかい?だったら、私が先に脱ごう。それなら、恥かしく、無いだろう?』
『早乙女さん…』
早乙女は一枚も残さず脱いでしまう。それからソファに座り、足を組んで健作を見つめる。
『さあ、君の番だよ?』
『……はい』
健作はゆっくりと早乙女の目を見つめながら脱ぎ始めた。一度も目を逸らす事無く。
最後の一枚を床に落とした時、早乙女はゆっくりと組んでいた足を降ろし、開き、両手を広げる。
『さあ、おいで、ここへ、しゃがんで』
『……』
健作はまるで魔法にでもかかったかのように、早乙女に言われるがままに足の間にしゃがんだ。
そして今、まさに、早乙女のモノを手に取り、咥えようとして口を開けた……。
「うわ―――――――――――っ!!!!!」
健作はふとんを跳ね上げ、勢い良く起き上がった。
「は――っ、は――っ、は――っ、………ゆ、夢か…。…いや〜、惜しかった〜。は〜、惜しかった。
もうちょっとだったのに…。…あ?あ〜ん…ん〜?もうちょっと大きかったかな?んと、あ〜〜ん。
コレぐらいか………はっ!そうでなくて!俺ってば何をしているんだ!あの人の×××を×××する夢
なんて!欲求不満だよ〜これじゃあ!……あの人って、あの時のあの人だよね…。ちょっと見かけた
だけなのに夢にまで見ちゃうなんて…そんなに強烈な印象だったってことなのかな?あ〜、もう一度
会えないかな〜。確か、クラブダンディの早乙女…さん。お店…アレは噂に名高い、ホストクラブ?
あ〜、でも、俺男だし…あんな高そうなところ入れないよ…。どうしよう?でもな、でもな、でもな〜
……あっ!やばいよ〜、もうこんな時間!!!遅刻しちゃうよ〜!!!」
それからの健作はというと、あの人のことが忘れられないので、絶対見つけてやる!と意気込んだのは
いいけれど、今は、夏休み前で期末試験の問題作りやら会議やらがあり、『あの人捜索』を始めること
は出来ないでいた。
そしてやっとこさ終業式が終わり、健作は生徒の誰よりも早く帰路についた。
「さあ、これから夏休みだ!絶対探し出すぞ〜〜〜!まずは、お店の方へ行くか。あ、でも、まだ開店
の時間じゃないなあ。そうだ、店の場所をもう一度確認しておくか。」
一度は店の前まで行った事があるんだから、地図を書いてもらうほどのことは無いと思われるが、何せ
あの時は少しばかり酔っていたのと、狙いが外れたことで少なからずショックを受けていたので、何処
をどう歩いたのか全然覚えていないのだ。
「あ〜、早く会いたいなあ。あの時、ちょっと会っただけだけど、俺のこと覚えてくれてるかな〜。
会ったら何て言おう?案外あの人から声をかけてくれたりして♪『やあ、君はこの間の!』『覚えてく
れていたのですか?』『あたりまえじゃないか!一度見た顔は忘れないよ。特に君の顔はね☆』
『早乙女さん…』な〜んて!!!!!」
健作はニヤニヤしながら勝手な妄想を繰り広げ、悶え、テーブルをバンバンと叩く。そのひょうしに
テーブルの上のコーヒーを地図の上に零してしまう。
「うわっちっちっち…。あっ!…あ〜あ、何やってんだか…えっと、ふきんふきんっと。ああっ!
あ〜あ、コーヒーを零した上に破いちゃったよ…。せっかく隆史に書いてもらったのに、これじゃあ
ダメだよ…。しょうがない、本屋へ行こうか。まだ昼の2時だし。一度帰ってきて晩御飯食べて、それ
からでも遅くないな。いっそのこと店が終わる頃に行くってのもアリかな?」
そんなことを考えながらコーヒーカップを片付け、本屋へと向かった。
「え〜と、地図地図っと…。あった。えっと、菊ヶ丘がココで桃ヶ丘がここ、そこから確か近かったよ
ね。クラブダンディクラブダンディ…っと」
健作が地図に夢中になっている為気付かなかったが、一人の男が健作の方をじっと見詰めていた。
「ん〜、解りづらいなあ…他の地図も見てみようかなあ?」
健作は見ていた地図を棚に戻し、別の地図を手にとった。
「え〜と…桃ヶ丘…クラブダンディ…。あれ?これも良くわかんないや」
「何を探しているの?」
「ん〜?クラブダンディっていうお店を…えっ?」
急に聞こえた声に何気に応対をしてしまったが、今日自分は1人で来ていることを思い出し、声のした
方を振り向く。
するとそこには、生成りのサマーセーターに同色のスラックスを穿いてスクエア型のサングラスをして
いる男が立っていた。
健作は誰だか解らずにじーっと見つめていた。
「ねえ、何を探しているの?」
男がもう一度聞いてくる。
「…っ!え?あ、あの…クラブダンディっていうお店を…」
持っていた地図を見せて説明しようとした。
「クラブダンディって、ホストクラブだよ?君、そんなところへ行くんだ。ふうん」
その言葉に健作は胸がチクンとなった。
「(そんなところ、って何だよ。ホストクラブなのは解ってるよ。男がホストクラブへ行って何が悪い
んだよ!何だよこの男、ちょっとカッコイイと思って…)」
「クラブダンディなら知ってるよ、連れて行ってあげようか?」
健作が胸の内で毒づいているのを知らない男は驚く事を言ってきた。
「え!?知ってるの?ホントに?」
たった今、毒づいていたところなのに、自分で探さなくていい、となったらゲンキンなもので、「この
人、いい人だ〜」などと、思っている。
「ああ、知ってるさ、連れて行って欲しい?」
「うん、うん、連れて行って!」
健作は二つ返事で連れて行ってもらう事にした。
男はサングラスをしたままだったが、健作の反応に気を良くしてにこやかに笑ったのが解った。
健作が持っていた地図を撮り、棚に戻し、「さあ、行こうか」と言って健作の手を取って歩き出した。
街の中で男2人が手を繋いで歩いているのは一種、異様な光景だがサングラスの男は大して気にして
無いようなので健作はされるがままについていった。
クラブダンディへは、歩くと結構時間が掛かるが車ならすぐに着いてしまう距離だ。2人はタクシーに
乗ってやって来た。
早乙女は強引に健作の腕を取り店内へ入っていく。裏口とかではなしに正面入り口から。
「さあ、ここがクラブダンディだよ。遠慮なく入って。今は誰もいないから」
「え、ちょ、ちょっと待ってください!入ってって…ええ?あなたは誰なんですか?」
早乙女は中に入ると照明のスイッチを入れ改めて健作に向き直り、サングラスを取ってうやうやしく
頭を下げる。
「ようこそ、我がクラブダンディへ!私がホスト長の早乙女麗士です。」
「え…ええっ!?さ、早乙女、さん…ええっ?」
「何をそんなに驚いているんだい?地図でここを探すほど俺に会いたかったんだろ?君はこの間の人
だろ?」
「……覚えていてくれたんですか?」
「当たり前じゃないか。一度見た顔は忘れないよ。特に君の顔はね」
「早乙女さん…(あれ?この会話、どこかで…まあ、いいか)」
健作はじーっと早乙女を見つめていた。
「それで?今日は?俺に何か用事…みたいだね、その顔は」
早乙女は全然動かない健作に近づき、顔を両手ではさみ、そして覗き込む。
健作は恋する乙女の瞳で見つめていた。
それもそのはず、どうやって早乙女に近づこうか、どうやって知り合いになろうか、まずは他のホスト
達と仲良くなってから…等と考えていたのがいきなりの真打登場である。しかも向こうから声を掛けて
くれるわ、店に入れてくれるわ、あまつさえ、今目の前に居て健作の顔を触っているのだから。思考
回路がぶっ飛んでしまっても誰も何も言わないだろう。
「この間もこんな目をしていたそれで、じっと見られていたんだよ。気にするな、って言ってもそれは
ムリ、ってものだろう?これでも探したんだよ」
「……探した?早乙女さんが?俺を?」
「ああ、会いたかったよ…っと、まだ君の名前を聞いてなかったね、教えてくれるかい?」
「あ、え、えっと、…山田、健作…です」
「健作、そう健作…」
健作は早乙女に名前を呼んでもらえたのが嬉しくて、恥かしくて、顔が真っ赤になってしまった。
「くっくっく…あっはっはっはっは…」
早乙女は自分の一言で真っ赤になる健作が面白くて笑いだしてしまった。
健作はその事に腹を立てた風もなく、早乙女を見つめていた。
「(ああ、早乙女さんが笑ってるよ…)」
早乙女はひとしきり笑った後、健作から離れた。
だけど、健作は急に寂しく思えてしまい、何を思ったか反対に早乙女の手を握って叫んでいた。
「お、俺の…彼氏になってください!!!」
「な、何を…言って…」
「俺の、彼氏になってください!」
健作はもう一度、繰り返して言う。
「……」
「……」
「…ふうん、彼氏、ね。体の相性もわからないのに、彼氏にはなれないなあ」
早乙女は、例え体の相性が合わないからといって止めておく、と言う事はしない。会わないなら自分の
好みに調教し直すだけだ、と普段から思っている。
「あ、じゃあ、試してください!」
健作は勢いに任せてそんなことを口走ってしまった。
「…試す、ってことは俺とHをするという事だよ?君は男の人相手でも大丈夫なのかい?」
「はい!大丈夫です!!」
「……」
「……あの」
「は〜はっはっはっはっは!!!君は楽しい人だね!こっちまで楽しくなってきたよ!」
「え〜、そうですか〜?そう言われると、なんだか俺も嬉しいです〜」
「じゃあ、Hを始めようか」
「ええ?いきなり?」
「いきなり『試してください』って言ってきたのは健作の方じゃないか」
「え、あ、その、言いましたけど…」
「だろ?だから今から試してみるんじゃないか。善は急げ、って言うだろ?」
「え、ええ…あっ…」
早乙女は健作の腰に手を回し抱き寄せ、ナニとナニを擦り合わせるようにしながら耳元で囁いてくる」
「ほら、健作の、もう膨らんでいるよ?コレ、どうにかして欲しいでしょう?」
「あ、ああっ…ん…」
耳に息を吹き込まれるようなカンジで喋られては健作の理性などは、瞬時にして吹き飛んでしまい、
艶めいた声を漏らすだけだった。
立っていられなくなった健作をソファに座らせ、ズボンの前をくつろげさせ、ナニを取り出し、擦りあ
げていく。それに口を近づけていく。
健作はそれをぼーっとした目つきで見ていた。
「(ああ、早乙女さんの手が俺のを握ってる〜擦ってる〜ああ〜、あ!く、口に咥えようとしている〜
コレって、コレって、あの、夢の逆〜あ、うわ、うわ、咥えられちゃう〜〜〜うわ―――――!!)」
「健作?キスに身が入ってないようだけど、何処の誰のことを考えているんだい?」
「やだなあ、悦史さんともあろう人がヤキモチですか?」
「俺だって人間なんだ。ヤキモチぐらい焼くさ。で?何処の誰だ?」
「…貴方と初めてシた時のことを思い出してたんです。」
「初めてシた時?」
「ええ、ちょうど今日と同じ服装でしたので、思い出してしまったんです。」
「……」
「……悦史さん?」
「余裕だね、健作。そうか、今の俺のキスじゃあ満足できないと言うわけか。それは失礼したね。
じゃあ、過去のことなんか思い出せないぐらいヨクしてあげるよ。覚悟するんだね」
「え。ちょ、ちょっと―――あ―――――」
早乙女は素早い動きで健作をソファに座らせ、ズボンの前をくつろげさせ、ナニを取り出し、シゴキ始
めた。
「あっ、あっ、あっ、…悦史さん…そ、そんな、いきなり……」
「俺たちの初めての時と同じやり方でシてあげるよ」
早乙女は健作のナニを咥え、健作を追い立てていく。
健作はもう何も考える余裕は無くなり、早乙女から与えられる快感に身を任せ、己の要求のままに欲望
を吐き出し、受け入れ、最後は2人一緒に快楽の極みへと上り詰めていった。
「す、すげえ…」
「あ、ああ…」
桃が丘プールランドから自転車でやってきた2人は、クラブダンディの前に自転車を置き、裏口から入
ろうとしたしたところ表の鍵が開いていたので、無用心だな、と言いながらどんどん中に入っていく。
上条にとっては最近までココで働いていたので、勝手知ったるなんとやらだ。
ホスト達の更衣室も厨房にも誰もいなかった。
「あれ?何処いったんだろ、早乙女さん…」
「フロアにも更衣室にもいない…ということは残るは、あそこか…」
「…あそこって、もしかして、VIPルーム?」
「ああ、そうだ」
2人はVIPルームの方へとやってきた。足音を忍ばせて。
思った通り人の声が聞こえてきた。しかも、とぎれとぎれ。ときおりツヤっぽいものが含まれてたり。
「でも、VIPルームって割と防音が完璧なはずなんだけどなあ」
「あ、センパイ、見て!開いてるよ」
「ええっ?」2人は音を立てないようにこっそりとドアに近づき中を覗く。
ちょうど早乙女がソファに座り健作を後ろから抱きかかえ、ドアの方に向かってわざと見せつけるよう
に足を開かせ、片方の手で健作のナニを掴み、もう片方の手を健作の手に添えて、指を蕾に入れて、
ぐちゃぐちゃとかき回している。健作は自分で自分の蕾に指を入れていることになる。
何時の間にか、その淫らな光景に見入っていた2人のコカンが自己主張を始めていた。
「「(ゴクンッ)」」
その時!早乙女がちらっとドアのほうを見た。
「「!」」
2人は咄嗟にドアから離れ、出口へと向かって走っていく。
「…びっくりした〜、もしかして覗いてたの、気が付いたかな?」
「…ああ、そうだろうな。それにしても用心深い早乙女さんがドアを少しでも開けておくかな?」
「え、じゃ、何?わざと?なんで?まさか、俺たちが来る事を予想して?」
「予想…いや、違う!俺たちは来させられたんだ!」
「来させられた?」
「ああ、今日の昼に大和が早乙女さんと会ったのは偶然かも知れないけど、俺と会うことは言ったん
だろ?」
「うん」
「多分、俺にヤキモチを焼かせる為に香水の匂いが付くようなことをしたんだよ」
「何でそんなことを」
「俺に大和を盗られたのが悔しいんじゃないか?」
「じゃあ、ドアが開いてたのは?」
「それは多分、嫉妬した俺が怒鳴り込んでくるとでも思ったんじゃないか?」
「……」
「怒鳴り込んできたところへ他の男とのHを見せ付け、もう大和に未練はない、とでもアピールする
為…とか」
「俺たちは早乙女さんに遊ばれてたってわけ?『何を言ってるんだい?未練なんかあるわけないじゃ
ないか』って?」
「はっきり言ってそうだろうな」
「…恐るべし、早乙女麗士」
「ああ、本当に。でもあの相手の男は誰だったんだろう」
「そうだね、顔が見えなかったからわかんないけど、結構逞しい体つきしてたね」
「なんだ?大和はあの男の方がいいのか…?」
「え、何言ってんだよ。俺はセンパイの方がいいよ!」
「大和…」
「センパイ」
2人はしっかりと抱きしめあう。すると、お互いのコカンが先程ではないにしろ、主張しつづけている
のに気付く。
「なあ、大和」
「な、何?センパイ」
「その…なんだ、良かったらこのまま、プールに行かないか?」
「プール?(今から?プール?また、戻るの…?…あっ!)もしかしてベッドもあるところ?大声出し
ても平気な…?」
「あ、ああ。なんだか早乙女さんに遊ばれた上に、当てられちゃって…ははは…」
「…いいよ、俺もだよ、センパイ」
2人顔を見合わせ手に手を取って思い出の場所、プールのついたベッドのある多少大声を出しても平気
なところへと歩いていった。
その後、クラブダンディにホスト達が出勤してきた時、店の入り口に自転車が2台止めてあった。
「なんだあ、これ。誰の自転車だ?」
「邪魔だよなあ」
「名前とか無いのかよ?」
「ん〜、無いなあ」
「早乙女さんに聞いてみっか?」
「そうだな」
早乙女はホスト達の話を聞いて一人静かにニヤニヤしていた。
「(自転車2台、…来たんだな、2人共。店の前に置きっぱなし、と言う事は歩いてホテルか…。
ちゃんと覗いてたみたいだな。ククク…)」
「早乙女さん?自転車どうします?」
「ん、ああ、裏口へまわしておいてくれ。その内取りに来るだろう(2人揃ってこっそりとな)」
「は〜い」
その日、早乙女の機嫌は大変良く客の注文にも進んで答え、自分の持ち歌のみならず、かつてアキラが
持ち歌としていた歌も披露したそうな。
「俺の勝ちだよ。上条、大和」
夜は更けて行く―――――。
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