早乙女さんのお話11
皆様のおかげで、当サイト「Rose Bath」も、サイト・オープン二周年を迎えました。

一周年の時と同様に、お持ち帰り用SSを書いてみましたので、お楽しみ下さいませ。

物語としては、昨年の大阪オンリーイベント発行コピー誌「VIRGIN ROSE」収録の、

紅葉狩り編の「Eternity(悦史さん・視点)」の続きの話ですが、この作品のみでも、

お読み頂ける内容になっています。

サイト更新の「元基×悦史」は、半年振りです(苦笑)

この物語は、まだまだ書き続けていきますので、これからもどうぞよろしくお願い致します。

「diamond dust」 by ひいろ


「俺が、手取り足取り、教えてやるよ、元基。」

「悦史さん・・お手柔らかに、頼んます・・。」


スキーと水泳では、微妙に使う筋肉が違うらしい。

先ほどから、無様に転んでばかりの俺を見かねたのか、悦史さんが、幾分、苦笑しながら、

手ほどきを始めてくれる。

「要は、バランスの取り方なんだよ。曲がりたいなら、重心をこう移動させて・・。」

背後から、俺の腰に手を置いて、懇切丁寧に教えてくれるのは、嬉しい・・でも。

「悦史さん・・スキー場でさ、初心者の女の子が、インストラクターに夢中になるって話、

結構、聞くけど、俺、わかる気がするよ。」

「何だ?やぶからぼうに・・。」

「こんな風に密着されたら、女の子じゃなくても、ドキドキしちまうって。」

顔を寄せ、囁くと、手袋越しに、ゴツンと頭を軽く殴られた。

「いてっ!」

「滑れなくても良いんなら、俺は一人で滑って来るぞ?」

ゴーグル越しでも、悦史さんの顔が赤くなっているのがわかった。

「えー・・せっかく一緒に来たのに、そりゃ、無いよ・・悦史さん。」

「だったら、ここでは、俺の指示に従うこと。」

「すんません・・。『悦史先生』、よろしくお願いします!」

「全く・・格好だけは、名スキーヤーに見えるのにな。」

「ホント?俺、ウエア、似合ってる?」

「ああ。色も、お前らしいよ。これで、スノーボーダーなら、モテモテだと思うぜ?」

「俺は、悦史さんにだけ、モテれば良いよ。」

「欲、無さ過ぎじゃないか?それに・・こんな所で、口説くな・・。」

「でも、俺の本心だから。」

そんな気分にさせられたのは、先ほどから、周りの女性たちが、チラチラと悦史さんに注ぐ、

熱い視線のせいでもある。

しなやかに颯爽と滑る姿は、いつも傍にいる俺ですら、惚れ直したほどだ。

スキー場でのロマンスを期待している女性には、尚更、魅力的に見えるに違いない。

こんな時、この人は、俺の恋人なんだと、世界中に宣言して回りたい気持ちに駆られちまう。

ギリギリのトコで、理性が歯止めを掛けてるけどね。


多忙を極めた、『club DANDY』のクリスマスから年末年始の店内イベントも終え、俺たちの

正月休みが取れたのは、既に一月も半ばの頃だった。

「今年は、スキーでも、やってみるか?」

そう言ってくれたのは、悦史さんだった。

前に、スキー姿が見たいと俺がリクエストしてたのを、覚えててくれてたみたいだ。

仕事柄、店自体の正月休みは無いが、時期的に帰省したい者もいることもあって、休みは

ローテーションで廻している。

クリスマス前には、今回の日程を決めていた俺たちは、何食わぬ顔で、店のスケジュール表に、

同じ日時の休暇希望を書き込んだ。


さすがに普段、悦史さんが乗っているスポーツタイプの車や俺の車では、雪山走行は無理だろうと、

今朝、レンタカーで借りて来たのは、スノータイヤ装着済みのジープタイプの四駆だった。

高速道路を北上するに従って、野山だけなく、路面にも雪が降り積もる。

悦史さんが、こんな雪山を、楽々と運転出来るなんて、俺は考えたことも無かった。

パーキングに止めて、タイヤチェーンを付ける手付きも、手馴れたものだ。

「悦史さんって、もしかして、雪が多い所で生まれたの?」

「ん?何で、そう思うんだ?」

「悦史さんが、こんなに雪道に慣れてると、思わなかったから。」

「子供の頃、体育の授業で、スキー教室があったぐらいだからな。」

「そうなの!?てっきり、俺、悦史さんって、都会生まれの都会育ちだと思ってた・・。」

悦史さんの過去は、本人が、なかなか話したがらないこともあり、未だに謎の部分が、多い。

洗練された物腰は、田舎暮らしの経験など、微塵も感じさせない。

幾つかの季節を共に過ごしてきたけど、未だに新鮮な気持ちでいられるのが、とても不思議だ。

悦史さんと過ごした時間の一つ一つが、俺にとって、大切な宝物のように感じられる。

「他のヤツには、話すなよ?」

「了解。大事な人のトップシークレット、俺が漏らすわけないじゃん。」

「・・お前の口の堅さは、信頼してるよ。」

照れたように口にした、悦史さんの言葉が、嬉しかった。


平日とは言え、最近はナイター営業やスキーツアー用のバスもあり、このスキー場も、雪解けまでの

貴重な期間を愉しみたい、スキーヤーやスノーボーダーで、そこそこ混雑している。

2〜3時間、滑り込むと、次第にコツが掴め、俺はスキーを面白いと感じるようになった。

「スポーツやってると、飲み込みが早いな。普通は、もっと時間が、かかるんだが。」

「悦史さんが、熱心に教えてくれたからだよ。」

「じゃあ、たっぷり謝礼も、もらわないとな。」

「それ、夜でもOK?」

「夜・・?」

「そう、ベッドの上で、『倍返し』してあげる。」

「・・。お前は、口説き文句の上達の方が、もっと早いらしいな・・。」

「そりゃ、ウチのホスト長の直伝ですから。」

「ハハハ・・!それも、そうだな。」

そんな会話を交わしていた時だった。


「きゃあー!すいません、避けて下さい!」

急に聞こえた、甲高く大きな女性の声に振り返ると、初心者ですぐに止まれないのか、人波を

掻き分けるように、必死の形相で、俺たちに向かって、女性が、滑り降りて来る。

「悦史さん!」

名前を叫んだのと、身体が動いたのは同時だった。

咄嗟に、ストックを手離すと、悦史さんを抱くように庇い込んで、倒れた。

「ごめんなさい!」

そのすぐ脇を、女性のスキーヤーは、謝りながら通り過ぎた。

この先、少し行けば、なだらかな平地に変わるから、そこで、あの女性も止まれるだろう。

「おい、大丈夫か?元基。」

身体を動かした瞬間、微かに左の足首に痛みが走った気がしたが、平静を装うことにした。

「悦史さんこそ、怪我してない?」

「俺は、平気だよ。無茶しやがって・・俺が滑って、位置を変えれば良かったんじゃないのか?」

「なんか、無意識で、反応しちまったんだよ・・。でも、悦史さんに、当たらなくて良かった・・。」

「・・代わりに、お前だったけどな・・でも、ありがとう、元基。

あのスピードで、もし、そのまま、ぶつかって来られたら、俺も只じゃ、すまなかったと思う。」

悦史さんに怪我が無くて、心の底からホッとした。

「悦史さん、そろそろ、一度、部屋に戻ろうか?」

「そうだな・・腹も空いて来たしな。」

既に、外は薄暗くなり始めていた。


ホテルの俺たちの部屋に戻り、スキーウエアを脱ぐと、やはり踝を中心にして、少しだけ腫れていた。

「元基・・これ・・。」

「悦史さんは、目聡いな・・。ちょっと捻ったみたいだよ。」

「待ってろ。フロントで氷、貰って来るから。」

「そんなに酷い腫れじゃないし、濡れタオルで冷やせば退いてくると思うよ。」

「お前が、痛い思いをするのは、嫌なんだよ。」

そう辛そうな表情で言うと、悦史さんは、フロントに向かった。

心配させて、ゴメン・・悦史さん・・。


スキーヤーは、骨折や捻挫も多いこともあり、フロントには湿布も用意されていたと、悦史さんが、

氷だけでなく、それも一緒に、持ち帰ってくれた。

氷入りのビニール袋をタオル越しに患部に当てると、ひんやりとした感触が心地好い。

「飯、ルームサービスにするぞ。」

「悦史さん、俺、歩くぐらいなら、全然、問題ないよ。」

「ここのほうが、ゆっくり食べれるだろ?」

「悦史さん、サンキュ。」

「お前と二人きりで、食事、したかっただけだよ。」

さっきの氷のことといい、悦史さんの優しさが、沁みる。

運ばれて来た食事は、この時期らしい、温かい鍋料理が中心だった。

俺は、アルコール禁止令が出されちまったけれど、悦史さんは熱燗を美味そうに飲みながら、

二人で山の幸の料理を堪能した。


「悦史さん、シャワー、浴びて来たら?」

「ああ。じゃあ、入って来る。お前は、ちゃんと休んでろよ。」

備え付けの浴衣に着替えて、ベッドに腰掛けて、しばらく寛いでいると、風呂上りの悦史さんが、

俺の横に座った。

バスローブ姿の悦史さんから、石鹸の爽やかな香りが漂って来る。

「いい匂いだね、悦史さん。」

悦史さんの肩を、抱き寄せた。

「お前のなら、汗の匂いも、俺は好きだぜ?」

「煽るの、やめてよ、悦史さん・・。」

「元基、『倍返し』、してくれるんじゃないのか?」

悦史さんは、瞳を閉じ、俺の唇に軽く口付けた。

「・・悦史さん、もしかして、酔っ払ってる?」

さっきの晩酌は、普段より多めだったけど、悦史さんの酔う酒量じゃないはずだ。

不審に思っていると、

「怪我してるお前に、言う言葉じゃないかもしれないけど・・欲しいんだよ・・。」

と、囁かれた。

俺を一心に見つめる、挑発的な眼を見た瞬間、俺は自分が、怪我をしていたことも、すっかり

忘れ去ってしまった。

背が撓るほど、きつく抱き締め、口腔を犯すように深く口付ける。

「んぅ・・。」

二人分の唾液が零れて、悦史さんの顎を伝い落ちた。

「俺も・・悦史さんが欲しい・・。」


「そのまま、座ってろ。」

悦史さんは、床に跪くと、俺の浴衣の袷を開き、下着の中から、俺のモノを取り出した。

キスだけで、興奮し、硬く勃起し始めている。

手のひらと指先で、袋の部分を労わるように、愛撫して、俺のモノに舌を這わせた。

俺の先端から溢れ出る液を、舌先に掬い取り、味わう。

「悦史さん、俺の、美味しい・・?」

「・・っ・・ふ・・んむ・・。口に・・出し・・ても・・いい・・ぜ?・・元基・・。」

「俺の・・飲んでくれる?」

悦史さんは、返事の代わりに、唇を開き、俺のモノを喉の奥に入り込むように、咥えた。

射精を促すように、唇で挟み込んで、唾液を絡ませ、スロートする。

「・・んっ・・う・・。」

口端から洩れる吐息と一緒に、ジュプジュプと、濡れた音が響く。

悦史さんの温かい口内に包まれて、あっという間に、臨界点近くまで達する。

「もう・・出ちまう・・悦史さん・・っ・・!」

悦史さんの頭を、強く押さえ込んだ。

一気に射精感が、訪れる。

「んぶっ・・くっ・・ぅん・・。」

悦史さんの口中に、俺の精液をドクドクと流し込んだ。

「・・んぅ・・。」

悦史さんの喉がコクリと鳴り、俺の出したものを嚥下してくれた。

「・・濃いな・・でも、いつもより、早くないか?元基。」

「悦史さんが、あんな眼で俺を、誘惑するからじゃん・・今度は、俺の番ね。腰、こっちに向けて・・。」

ベッドに横たわり、悦史さんのローブの裾を捲り、形の良いお尻を、撫でる。

前に片手を伸ばして、悦史さんのモノの感触を確かめると、先走りで濡れそぼっていた。

「俺の、舐めてて、感じた・・?」

チュッと、悦史さんの先端に口付ける。

「・・そこ・・やめ・・っ・・。」

感じ過ぎるのか、悦史さんが顔を顰めた。

「じゃあ、こっちにするね。」

指で悦史さんのモノを擦るのはやめずに、双丘の間に顔を寄せ、蕾にも口付けた。

「っあ・・んっ・・。」

悦史さんの表情が、羞恥から次第に快楽へと変わっていく。

「俺だって、悦史さんが痛い思いすんの、イヤなんだよ。」

悦史さんの穴が、俺を受け入れやすく開くように、舌で丹念に愛撫する。

右手の中指に唾液を絡めると、悦史さんの中に挿し入れた。

中を解すように、指を掻き混ぜる。

指を二本、三本・・と増やしていくと、悦史さんの腰が、卑猥に揺らめいた。

「指・・じゃ・・イケない・・。」

「こうやって、掻き回しても、ダメ?」

内壁を引っ掻くように、入れた指の動きを、バラバラにしてみる。

「・・感・・じ・・る・・。でも・・元基・・の・・が・・いい・・。」

愉悦に流されながら、悦史さんは、俺のモノに目を向けた。

悦史さんの痴態を余すところ無く、眺め、俺のそこは、再び、勃ち上がって来ている。

「指・・抜けよ・・。今日は・・俺が・・してやる。」

悦史さんは、身体の向きを変えると、仰向けに寝転がった俺の腰の辺りを、跨ぐように座り込んだ。

右の手のひらで俺のモノを包み込むと、そのまま、自分の穴に導いた。

俺の先端と、悦史さんのそこが擦れ合い、お互いから溢れ出た体液で、クチュッと水音がした。

ゆっくり悦史さんが、俺のモノに腰を沈み込ませる。

俺を自分で受け入れる時の悦史さんは、苦痛に顔を滲ませながらも、何処か、嬉しそうに見える。

少しでも、痛みが紛れるように、悦史さんのモノを、俺の指で擦った。

「んぅ・・大・・丈夫・・もう・・ちょっと・・で・・入り・・きる・・から・・。」

俺の気持ちを悟ったのか、悦史さんが教えてくれる。

先端さえ入り込めば、後は、悦史さん自身が体重を掛けると、すんなり奥まで入る。

俺のモノ全体が、悦史さんの内壁に包み込まれたのを感じた。

悦史さんが、静かに、腰を動かし始める。

俺の輪郭を辿るような動きに、俺のモノがビクビクと反応して、大きさを増す。

「・・その動き・・くる・・っ・・!」

「お前・・のが・・中・・で・・大きく・・なっ・・てる・・の・・わか・・る・・元基。」

俺の手の中の悦史さんのモノも、絶え間なく、先走りが溢れ、腹の上にもポタポタと落ちている。

「悦史さん・・自分の、弄って、俺に見せて・・。」

悦史さんが、何処まで俺に応えてくれるのか、知りたかった・・。

俺が、悦史さんのモノを擦り上げていた指を離すと、切なそうな瞳で見下ろした。

「・・お前・・は・・触れ・・て・・くれ・・ない・・のか・・?」

「代わりに、こっちを触ってあげる。」

濡れた指で、そのまま、肌蹴たバスローブから、覗く、赤く色付いた乳首に触れた。

「悦史さん、ここも、好きだよね・・?」

「そんなに・・するな・・っ・・ぅん・・。」

尖った乳頭を掠めるように乳輪の周りをなぞると、悦史さんのモノが、物足りなさ気に揺れる。

「俺のペ○スをここに咥え込んで、マスターベーションしてる悦史さんが、見たい・・。」

いつものセックスでは、あまり口にしない俺の淫猥な単語に、驚いたのか、言った途端、

悦史さんの内部がヒクついた。

「・・・お前・・が・・見たい・・なら・・。」

悦史さんは一旦、上体を倒し、耳元で俺にそう囁くと、自分のモノに手を沿え、指を絡ませ、

グチュグチュと濡れた音が響くほど、激しく擦り始めた。

「綺麗だよ・・悦史さん・・。」

「182・・も・・ある・・男・・の・・俺に・・そん・・な・・言い方・・する・・な・・。」

悦史さんは、俺の眼を見つめ、苦笑交じりに返したけど、今、俺だけのために咲く、この人を、

本当に美しいと思う。

俺のモノを更に深く頬張ろうと、擦り付けてくる腰に応え、下から突き上げた。

どうしようもなく、愛しくてたまらない気持ちが、湧き上がって来る。

「悦史さんを抱き締めたい・・。」

「足・・辛く・・ないか・・?」

「してもらうだけじゃなくて、俺も悦史さんを愛したいから、こんな痛みなんて、平気。」

「・・元基・・。」

「そんな泣きそうな顔しないでよ。余計、そそられるからさ。」

身体を起こして、悦史さんと向き合い、その背中を抱き締めた。

「んっ・・。」

中を突く角度が変わって、ちょうど性感帯に当たったのか、悦史さんの声が一層、甘くなった。

「舌、出して・・悦史さん・・。」

差し出された悦史さんの舌に、自分の舌を絡め、貪るほど、熱く、デイープキスを交わした。

口付ける度に、俺と悦史さんの身体も、より求め合って、激しく動く。

「っあ・・もと・・き。」

掠れた柔らかい声音で、悦史さんが俺を呼ぶ。

快楽に酔い、ギュッと瞳を閉じた、悦史さんの瞼に、そっと口付けた。

「ここ、感じる?」

囁きながら、硬い先端部分で、抉るように、悦史さんの前立腺の辺りを擦り上げる。

「そこ・・ばかり・・こす・・るな・・っ・・。」

俺の動きに合わせて、悦史さんの粘膜が蠢く。

「すげー・・俺・・も・・イイ・・。好過ぎ・・て・・もたない・・かも・・。」

悦史さんの内部に締め付けられ、ゾクっと背筋を快感が伝った。

汗ばむ身体をより強く抱き、打ち付ける腰のグラインドを早めた。

「もう・・出る・・っ・・元基・・。」

俺の腹にヌルヌルと擦れ、悦史さんのモノが放出寸前なのが、わかる。

「一緒に、イこう・・んっ・・愛してる・・悦史・・。」

「元基・・俺・・も・・愛・・し・・てる・・っ!」

悦史さんのモノが、俺の腹で弾けて射精した瞬間、俺のモノも、熱い悦史さんの中で、

脈打ち、膨れ上がって、ビュクビュクと精液を放出した。


「足、大丈夫か・・?」

「悦史さんのおかげで、痛み、吹き飛んだみたいだよ?」

「念のために、湿布は、貼って寝ろよ。・・怪我に、お前を持って行かれるのが、不安だった・・。」

悦史さんの後の言葉は、ボソボソと、小声だったけど、俺には、はっきりと聞き取れた。

「そんなことに、妬いてたの!?・・悦史さん。」

「そう、俺、実は、物凄く、嫉妬深いんだと、自分で悟ったよ。」

困惑気味の表情の悦史さんを、嬉しく思って、勃起してしまったのは、不謹慎だろうか・・。

「悦史さん、スゲー、可愛い・・。」

「こら、抱き着くな。・・まだ、したいのか!?」

肌に触れた感触で、俺の不埒な欲望は、バレたらしい。

「俺、悦史さんより、若いからね。」

「明日は、帰る前に、上級者コースで滑るんだから、もう寝ろ・・。」

年の話で、ちょっとだけ、機嫌を損ねたみたいだ・・。

「じゃあ、おやすみのキスだけ、させて。」

「ん・・っ・・。おやすみ、元基。」

「おやすみ、悦史さん・・。」

この熱が冷めるまでは、俺は、眠れそうに無いけど、悦史さんの寝顔を見てると、安らげる気がする。


朝日が雪に反射して、カーテン越しでも、かなり眩しい。

カーテンを開けると、昨夜、外は相当冷え込んでいたのか、木々の間から、雪の欠片が舞って、

キラキラと輝いていた。

・・これって、確か、ダイヤモンド・ダストって言うんだっけ・・?

一定の条件下じゃないと、見れないものだって、聞いたことがある。

この美しい早朝の冬景色を、悦史さんと分かち合いたいと、心から思った。

「悦史さん、起きて!」

「う・・ん・・なんだ・・?まだ・・早いだろ・・?」

「外、一緒に出てみようよ。」

「こんな時間に、スキーは無理だろ?それとも雪以外に、何かあるのか?」

「雪は雪なんだけどさ・・まあ、起きてみてよ。」

「わかったから、ちょっと待てって・・んっ・・。」

まだ、寝起きで、ぼんやりしている悦史さんに、キスする。

「俺と、もっと楽しいことしよう、悦史さん。」

「そうだな。」

悦史さんが、幸せそうに微笑んだ。


悦史さんと二人で見た、煌くダイヤモンド・ダストは、まるでライス・シャワーのようにも感じられた。




-end-







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