早乙女さんのお話18
4周年記念作品ですが、お月見風なタイトルからも想像して頂けるように、2005年秋から書き始め、
非常に難産だった(苦笑)、「元基×悦史」新作SSです。
当初は、或るお題配布サイト様のお題(台詞)を元に書いていたんですが、時間が経ち過ぎてしまい、
そのサイト様がリニューアルされる際、お題配布をやめられてしまったので、弱冠の書き直しを
余儀なくされました。
このページの背景の月写真は、「創天」様、流れているMIDI(ベートーベン「月光 第一楽章」)は、
「vivace」様、と、それぞれの素材サイト様から、お借りしたものです。
ウチのサイトにしては、珍しくスタイルシートも利用していますが、ページの全てを、お楽しみ頂けると、
嬉しいです。
サイト・オープン4周年記念SS 「月明」(上条先輩・視点) by ひいろ
ベッド・ルームのドアを開けると、悦史さんが、明かりを全て消して、窓から空を眺めていた。
室内のあちこちが、月光に照らし出され、太陽光や電灯の下で見る、いつものこの部屋の風景とは微妙に異なり、
何処か幻想めいて見える。
そして、その光景の中に佇む悦史さんも、浮世離れした妖艶さと神聖さを漂わせていた。
月明かりで見る後姿と横顔は、薔薇と言うよりも、寧ろ、季節外れに咲いた、月下美人のようだ。
「真冬だって言うのに、綺麗な月夜だよな・・来いよ、元基。このまま、やろうぜ。」
俺の気配を背中で感じ取っていながら、悦史さんは、振り向きもせず、誘いの言葉を投げかける。
「今日は、カーテン、いいの?・・俺たちのセックス、誰かに、見てもらいたい?」
「ここからは、誰にも見えないこと、知ってるだろ。それに、本当の俺を見て欲しいのは、お前だけだ。」
俺のからかいの言葉に動じることなく、薄闇の中で、悦史さんが、静かに振り返り、俺を真っ直ぐに見る。
この周りには、ここよりも、高い建物が何も無いことは、俺も悦史さんも、よくわかっている。
もし、俺たちの秘密を知っているとしたら、この窓の外の月だけだ。
触れそうな距離まで近付くと、悦史さんは、緩慢な仕草で、身に纏った真っ白いバスローブの紐を解き、少しずつ
焦らすように肌蹴ていった。
バスローブが床に落ちると、悦史さんの全身のシルエットが浮かび上がり、しなやかな、その身体のラインから、俺は、
もう片時も目が離せない。
すぐにでも抱きたい気持ちと、あと少しだけ、悦史さんの姿を、このまま見ていたい気持ちが入り混じる。
悦史さんのことが、直ぐ傍にあるようで、なかなか手が届かない・・今、外に見えている月と、重なる気がした。
「俺と居るのに、他の事を考えるなよ?、元基。」
悦史さんをジッと見つめ、暫く押し黙っていた俺に焦れたのか、悦史さんが問い掛けてきた。
「考えてたのは、悦史さんのことだよ。」
「俺の・・?」
「見惚れちゃって。なんだか、月みたいだな・・ってさ。」
「俺と月が似てるのか?」
「身近に居るのに、謎めいてるトコとか。」
「謎めいてる・・か。」
悦史さんが、俺の言葉を準え、苦笑する。
「確かに、俺のことが、よくわからないって、いつの間にか、離れて行った人間は多いけどな・・お前は、どうなんだ?」
「俺?俺は、そんな悦史さんが魅力的だと思うし、知らないことがあればあるほど、ワクワクするよ。」
「・・俺が、お前に惹かれるのは、そういう所だよ・・。」
「悦史さん・・。」
小声で呟いた悦史さんの声は、辛うじて俺の耳に届いた。
「月のように、ただ眺めてるだけで良いのか?俺はお前の傍にいて、見てるだけなんて、我慢出来ないのに。」
「俺だって、それだけじゃ、満足出来ないよ。悦史さんの全部が、欲しい。」
「俺が本当に欲しいなら、理屈はいらない。本能で、欲しがれよ。」
滴るような低音の甘い声と、挑発的な瞳が、俺の本心を曝け出そうとする。
その抗い難い誘惑に負け、差し伸べられた愛しい人の腕の中に、身体を滑り込ませた。
悦史さんの身体から、ふわりと洗い上がりの匂いが漂う。
抱き締めると、赤茶けた、その髪は、まだ、しっとりと濡れていた。
「こんなに濡れてる・・湯冷めしたりしてない?」
「ああ、大丈夫だ・・そんなに心配そうな顔、するな。」
「好きな人のことなら、どんなことでも、気になって、当たり前でしょ。」
右手で髪を梳きながら、左手で悦史さんの顔の輪郭を確かめるように撫でる。
もっと撫でて欲しいのか、頬に触れた俺の左手の上に、悦史さんの右手が、そっと重ねられた。
「お前と、一秒でも早く、こうしたかった・・元基、俺の身体が、もう一度、温まるようなこと、してくれよ。」
「俺のこと、欲しがってくれんのは嬉しいけど・・一体、どうしたの?」
「・・今夜は、月のせいかもな。人間の身体は、結構、月の影響を受けてるって、言うだろ。お前と、この部屋から
一緒に見れる、こんなに美しい月は、久し振りだしな。」
「・・だからって、いつまでも、このままだと風邪、ひくよ。」
サッシの僅かの隙間からは、ひんやりとした夜気が、寝室に入り込み、悦史さんの身体を、微かに冷やし始めている。
「例え、俺が風邪をひいたとしても、お前が必ず看病してくれるんだろ?」
「勿論、悦史さんのこと、手厚く、看病するよ。俺に移してくれてもいいけど・・ただ、熱とか出て、辛そうな悦史さんは、
見たくない・・。」
「今、お前とした結果、そうなるなら、俺は、かまわないんだ、元基。」
顔を顰めた俺の表情に気付いた悦史さんに、さらりと言われた一言に、骨抜きにされる。
「・・悦史さんには、マジで、俺、一生、敵わない気がする・・。」
「ん?急にどうしたんだ?」
「悦史さんって、俺をメロメロにさせるの、ホントに上手いよね・・。」
「そうか?お前が本気で俺を求めるなら、俺も本気でありたいだけだ・・ところで、お前は、まだ、したくないのか?」
悦史さんが、一呼吸置いて、嫣然と微笑んだ。
艶かしい眼差しで、蟲惑的に見つめられ、俺が断れる筈がない。
答える言葉よりも、先に身体が反応する。
俺の指先が、悦史さんの乳首に辿り着くと、一瞬、ビクッと、その身体が震えた。
「したいに、決まってるじゃん。んっ・・。」
そこを弄りつつ、首筋に口付ける。
「・・っ・・元基・・。」
感じ始めた悦史さんに、俺の名を呼ばれ、俺も昂っていく。
「気持ちイイ・・?」
囁いて、指の腹で、乳頭を柔らかく愛撫すると、悦史さんの声音が、殊更、甘い響きに変わる。
その声すらも、何もかも俺のものにしたくて、唇を合わせた。
舌を口腔に潜り込ませ、悦史さんの唾液を絡め取る。
「ふっ・・んぅ・・。」
互いの口から、吐息が零れ落ちる。
口端の雫を掬い取り、徐々に悦史さんの身体の下に向かって、丹念に愛撫を施す。
片手の指を、胸から腹筋に滑らせ、身体にも、口付ける。
「今日は、痕、付けてもいいぞ、元基・・。」
言葉で答える代わりに、もう一度、悦史さんの唇にキスした。
「俺、悦史さんのここも、触るの好きだよ。」
「・・お前の腹のほうが、俺のより、触り心地はいいだろ?・・。」
「今度、俺のと、どっちが割れてるか、鏡で比べてみる?」
「・・こんな時に、変なこと、考えるな・・。」
喋りながら、臍の辺りから、円を描くように、手のひらで撫でると、悦史さんが擽ったそうに笑った。
腹を撫で回していた手で、腰骨から、陰毛、太腿の辺りを探る。
勃起している悦史さんのモノの先端からは、トロトロと先走りが零れ、内腿と繁みを淫猥に濡らしている。
「触れよ、元基・・。」
なかなか触ろうとしない俺の手首を掴むと、自分のソコに導こうとする。
「自分で、してるトコ、俺に見せてよ・・悦史さん。」
「俺の、そんな姿を見たがるのは、お前だけだ。」
「そうかな?悦史さんの自慰なら、男も女も喜んでオカズにしちゃうと思うけど。」
「お前も、俺のを想像して、するのか?」
「勿論だよ・・それだけじゃなくて、他にも色んな悦史さんを想像するけどね。今朝もさ、寝てる悦史さんの横で、朝勃ち、
宥めんのに、苦労したんだから・・。悦史さんは、そう言えば、朝、どうしてんの?」
「俺は、理性で性欲を抑えられるんだよ・・お前ほど、若くもないしな。」
「こんな時だけ、年上ぶっても駄目だよ。俺より感じやすいくせに、ホントに、抑えられんの?・・それに、俺が、中に
挿入れてる時には、ちゃんと、ここ、自分で触ってるじゃん。」
「・・あれは・・まあ・・その・・。」
悦史さんが途中で口篭もり、なんだか可愛く思えた。
「・・それに、自慰なんて、人にわざわざ見せるもんじゃないだろ・・。」
「俺は、悦史さんが、気持ち良くなってくれるのが、一番、嬉しいんだよ。」
「・・だったら、見せてやる・・。」
悦史さんが、自分のモノに手を伸ばした。
「お前にだけな。」
自分のモノを両手で包むと、俺を煽るように、緩やかに擦り始める。
「んっ・・。」
額に薄らと汗を滲ませ、マスターベーションする悦史さんは、とても卑猥で、思わず、手を伸ばしそうになる。
「見たい・・と言っ・・たの・・は、お前・・だろ・・触る・・なら、やめ・・るぞ。」
触ろうとした気配を感じたのか、悦史さんに、牽制された。
「んぁ・・っ・・。」
俺の視線を感じていながらも、声を堪えるように、甘く吐息を漏らす。
「声、出してよ。俺以外、誰も聴いてないんだから、もっと喘いでいいのに‥触るの、手伝おうか?」
「まだ、お預けだ・・見てろ。」
「悦史さん・・もう、そこ、ヌルヌルなの?俺のも、もうガチガチに固くなってるよ。」
俺の言葉に、悦史さんの顔がほんのり紅く染まる。
「‥言葉責めも無しだ。」
「俺の言葉責めは、悦史さん仕込みなのに?」
「・・教えたのは、俺だが・・お前のそのルックスで、エロいこと言われると、ギャップで、感じ過ぎちまうんだよ・・。」
「俺にイヤらしいこと、言われんの、好き?例えば・・とか?」
「ああ・・好き・・だ・・。」
耳元で、吐息混じりに卑猥な言葉を囁くと、悦史さんの身体が、ビクンと大きく揺れ、指の間から、白い精液が
ポタポタと垂れ落ちた。
「・・悦史さんが、こんなに早いのって、珍しいね・・。」
「嬉しそうな顔するな・・だから、感じ過ぎるって言っただろ・・。」
目元が赤味を増し、俺を責める表情も愛しくてたまらない。
両手を自身の精液で淫らに濡らし、吐精後の弾む息を整えようとする、悦史さんの姿態が壮絶に色っぽくて、俺は、
自分の張りつめた股間に手をやった。
「・・お前のその手つきは何だ?」
俺が、自分の下着の中から取り出し、陰茎を扱く指先に、悦史さんの目が釘付けになっているのを感じる。
「せめて、これぐらい、許してよ。・・俺も、したくなっちゃった。こんな、いやらしい悦史さん、目の前で見せられたら、
俺だって堪んないって・・。」
俺の言葉に煽られ、射精したものの、まだ硬さを残していた悦史さんのモノが、精液を蓄え、俺の前で復活する。
俺の動きを真似て、悦史さんの呼吸音と指のスピードが、再度、加速する。
俺のマスターベーションを見つめながら、悦史さんは更に興奮してるらしい。
「やってるその手、貸してみろ。」
請われて、先走りが滴る手を、悦史さんに差し出した。
濡れた舌先で、唇を舐め、俺の中指を口元まで引き寄せると、俺の性器をフェラチオする時のように、ちゅぷちゅぷと
口に含んで、出し入れする。
その仕草に、俺の喉が、ゴクッと、鳴った。
「舐めて欲しいのか・・?」
「うん・・俺の、舐めて・・悦史さん。」
痛いほどに勃起した俺のものを、横目で眺めて、
「さっき、俺にはお預けしたくせに、自分は欲しいのか?・・たまには、躾も必要だろ?」
と、妖しく目を光らせる。
「躾って、ペットじゃないんだからさ・・。今日は、俺の、欲しくない?‥しゃぶって。」
悦史さんの身体に、勃起したモノを擦り付ける。
身体に当たる濡れた感触に、悦史さんが情欲を刺激され、身震いしたのが、わかった。
「・・欲しく・・なったぜ・・元基・・。」
俺の指を口に含んだまま、悦史さんが、跪いた。
俺のものに口を寄せ、上から下まで一度舐め上げた後、口に含む。
「ん‥ふっ‥もう、こんなに、出てる‥。」
味わうように、口の中に唾液を溜め、啜る。
「悦史さん‥そんなに吸われたら、すぐ、出ちまうかも。」
「出してもいい・・全部、受け止めてやる。」
悦史さんが、咥えたまま、上目遣いに俺を見つめた。
部屋の空気の冷ややかさとは対照的な、温かな口腔と舌の滑らかさが、凄く気持良くて、ゆらゆらと腰が揺れる。
袋を、手のひらで柔らかく揉み、裏筋を舐め上げる。
俺の何所が気持ちよく感じるのか、知り尽くしている唇が、俺を絶頂へと導く。
「・・っ・・もう・・出る・・!」
悦史さんの頭を上から押さえ、腰の位置に固定すると、俺は射精感に宙を仰いだ。
「んぶっ・・くっ・・。」
悦史さんの喉の奥に、精液を解き放つ。
暫くして、悦史さんの喉仏がコクッと動き、俺のを嚥下した。
悦史さんが、唇の横から溢れ出た俺の体液さえも、愛しそうに舐める。
その気持ちが嬉しくて、悦史さんの唇を親指でそっと撫でた。
「今度は、俺の中で、イキたいだろ?」
手で支えながら、まだ芯の残る俺のモノを、もう一度、悦史さんが咥えた。
「悦史さん・・。」
時折、悦史さんの指先でも擦られながら、口の中で、再び硬くなり始める。
「これぐらいで、いいか・・。」
「今度は、悦史さんの、やってあげる。後ろ向きで立ち上がって、膝を開いて・・。」
「こうか?」
窓の桟に手を付き、悦史さんが振り返る。
さっきとは逆に、俺が跪き、悦史さんの尻に軽く口付けた。
「ここも、滑々だね・・悦史さん。」
手のひらで、引き締まった臀部の感触を味わいながら、閉じられた穴に、口を寄せ、舌を差し入れる。
「んっ・・。」
「力、抜いて・・。」
息を吐き、俺の舌を迎えやすくするように、悦史さんが腰を動かす。
両手の親指で、開き、唾液を穴の中に送り込む。
「ぅん・・元・・基・・。」
悦史さんの襞が、ヒクヒクと震えるのを感じた。
「指、入れるね。」
爪で内壁を傷つけないように、中を探る。
片手を前に回し、まだ二度目の射精をしていない悦史さんの性器を愛撫する。
「両方、弄るな・・。」
「この方が、早く柔らかくなるでしょ?もう、俺の指が三本、入ってるよ。」
「んっ・・お前の指、気持ちイイ・・。」
悦史さんが、艶かしく腰をくねらせ、俺の愛撫を強請る。
クチュクチュと、湿った小さな音が、深夜の部屋に響く。
「中、自分でも、触ってみなよ。」
悦史さんの指を引き寄せ、唾液を塗り付け、俺の指と重ねて、穴に挿入する。
「自分の中って、どう?」
「蠢いてるな・・それに、熱い・・。」
「ここの温かさと締め付けが、俺の性器を気持ち良くしてくれるんだよ。」
俺の言葉に呼応して、悦史さんの内壁が二人の指を、キュッと包み込んで締め付けた。
柔らかく解けるまで、丹念に内壁を弄る。
「今日は、体位、どうする?」
「俺は、このままで、いいぜ・・?」
「立ったままって、こと?でも、それだと、悦史さん、辛くない?」
俺たちは、身長差の少ない分、二人とも立ち上がったまま繋がるのは、それぞれの肉体的負担も大きい。
「待てない・・俺は、今すぐ、お前が欲しいんだ。」
「じゃあ、後ろ、向いて‥悦史さん。」
俺が悦史さんの尻の間に挟むように、性器を擦り着けると、悦史さんが、後ろ手に伸ばして、俺のモノを柔らかく掌で
包み込み、自分の穴に導く。
悦史さんの腰に手を添え、円を描くように静かに揺すると、甘い吐息が洩れた。
「ん・・。」
ヌルヌルとした粘液を襞の皺に擦り付けた。
「悦史さんがよく解してくれたから、潤滑剤いらないね。」
「お前も、さっき手伝ってくれたしな‥。」
悦史さんが振り向いて、照れたように笑った。
片手の指で、悦史さんの穴を押し広げ、腰を落として、慎重に挿入する。
悦史さんの温かな内部に包まれると、何処か安らぎに似た気持ちになる。
根元まで沈み込ませた。
「動いても、平気?」
「ああ、もういいぜ‥。」
大きく深呼吸して、悦史さんが答えた。
その声に頷き、悦史さんの腰を両手で引き寄せて、抜き差しを始める。
右手の人差し指で、繋がっている部分を撫でた。
「俺の、美味しい‥?」
「ん‥っ‥訊かなくてもわかるだろ。」
内壁が、返事代わりにヒクヒクと蠢動して、俺に教えてくれる。
突く時には、柔らかに包み、抜こうとすると、ギュッと締め付ける。
温かな内壁の感触が、心地良い。
「んぅ・・っ・・元基・・。」
悦史さんが俺とのセックスを、愉しんでくれていることが、粘膜越しに伝わって来る。
「元基、お前で満たされてる‥。」
悦史さんの手が、そっと、自分の腹を撫でた。
悦史さんの腰に手を添え、円を描くように緩やかに揺すると、甘い吐息が洩れた。
「ん・・激しくても、いいぜ?。」
「今日は、悦史さんのこと、じっくり味わいたい気分なんだよ。」
ゆったりとしたリズムで、先端だけ中に残し、ズルズルと、俺の幹が見えるぐらいに引き出す行為を繰り返す。
その動きに合わせて、悦史さんの腰も色々角度を変えながら、振られた。
「ここから、お前の鼓動、感じる・・お前も、俺のこの鼓動、感じるだろ?」
悦史さんも、繋がっている部分を、指でそっと撫でた。
「感じるよ、悦史さんの思いも全部ね。」
悦史さんの高まる心もが、密着した俺の身体に伝わって来る気がする。
「スゲー、ドキドキしてんね。」
「お前こそ。」
暖かい思いが身体中を駆け巡り、悦史さんの身体を強く抱き締めた。
「もう・・イク・・元基。」
俺の手の中にあった悦史さんのモノが、膨れ上がり、ドクンと音を立てて弾けた。
なかなか射精が止まらずに、俺の指を濡らしていく。
「まだ濃いね・・今日は、これが薄くなるまで、愛してあげる。」
手のひらにべっとりと付着した、悦史さんの体液を舌で舐め、俺の情動も更に高まる。
「もと・・き・・。」
「ちょっとキツいかもしんないけど・・。」
「っあ・・奥・・当たる・・っ・・。」
悦史さんの首を振り向かせ、口付け、腰の動きを速めていく。
前立腺をグリグリと上手く擦り、結合を深める。
俺のモノの形をなぞるように、悦史さんの襞が柔らかく包み込み、時折、収縮する、そこの動きに翻弄される。
「悦史さんの中、蕩けそうになってる・・。マジで、もう、イキそう・・。」
「・・俺の・・中に・・お前の・・たっぷり・・出せ・・元基・・。」
射精を促すように、一際きつく、内部にある俺のモノが、締め付けられた。
「悦史さん、出すよ・・うっ・・。」
一際大きく下から突き上げると、悦史さんの身体が強張り、その体内に、精液を何度も送り込み、放出する。
「ふっ・・ん・・元基・・。」
その度に、悦史さんの身体が、ビクビクと踊るように撓った。
余韻を逃さないように、悦史さんの身体を背後から、抱き締める。
性器を中から、ゆっくりと引き抜くと、悦史さんが、俺の手をを引き寄せた。
「まだ足りない・・もっと、お前の、くれないか?・・入れてみろよ。」
膝立ちで四つん這いになりながら、悦史さんが、自分の穴を指で開く。
さっき出したばかりの俺の精液が、とろりと、そこから零れそうになっている。
「もっと注いであげる。」
もう一度、俺のものを、そこに宛がい、挿入した。
「・・さっきより・・デカイな・・。」
「悦史さんが、やらしい格好で、誘うからだよ。」
「・・こら・・入れたまま、笑うな・・振動が・・あっ・・。」
一度、中出しした内壁は、ぬるぬると滑り、ズルッと一気に、再奥まで、突き込んだ。
カーペットに、ポタポタと、悦史さんの先端から、透明な雫が落ちる。
「窓、見て、悦史さん。鏡みたいになってる。」
悦史さんが、快楽に酔った眼差しで、視線を、窓ガラスに移した。
そこには、二人の繋がった淫らな姿が映し出されている。
その光景を目にした瞬間、悦史さんの中が一層、収縮して、俺のモノに絡み付く。
「今度、ここ、携帯で撮ってあげるよ。待ち受けには、出来ないけどね。」
「待ち受けって・・お前、段々、イヤラシさに拍車が掛かってないか?」
「俺をそうさせてるのは、悦史さんだけだよ。」
「俺も、こんな俺を見せるのは、お前だけだ。」
「悦史さん、まだ余裕あるみたいだね。」
少しだけ意地悪したい気分に駆られ、握った悦史さんのモノの根元を指で締めた。
「こら・・元基・・イかせろよ・・俺が余裕に見えるのか?」
「少なくとも俺よりはね。」
「そんなこと無いぜ。今こうしている時は、お前のことしか考えられない。お前が欲しい・・元基・・。」
先端から蜜を零し、悦史さんが俺に訴えかける。
「もっと、俺のことだけ、欲しがって・・悦史さん・・。」
指を弛め、激しく幹を擦ると、悦史さんの表情が、妖花のように艶やかに咲き誇った。
「元基・・愛してる・・イケるか?」
悦史さんの問い掛けに、頷く。
「俺も、愛してるよ・・悦史。今度は、一緒に、イこう・・。」
二人の呼吸を合わせ、同時に射精出来るように、動く。
「っ!イク・・元基・・。」
「俺も・・っ!」
悦史さんの身体を後ろから抱え込むように抱いて、二人、達した。
その後も、ベッドで何度も愛し合った。
今夜は、二人合わせて、一体、どのぐらいイッたのか、数え切れない。
こんなに何度も求めたい気持ちになったのも、月のもたらした、魔力めいた引力の影響もあったのだろうか?
「悦史さんに付き合ってたら、体力がいくらあっても足りない・・。」
「・・それは、こっちの台詞だぜ、元基。俺、今日は、一日、動きたくないぞ・・。」
お互いの荒い息遣いと濃密な空気が、寝室に満ちる。
疲労感も然ることながら、何処か、充足感もある。
「悦史さんの方が、俺を積極的に求めてくれたのは、本当に嬉しいよ。」
「たまには、こんな日もいいだろ?」
「いつもでも、俺は、構わないけどね。」
寝転がる俺に覆い被さり、苦笑しながら、悦史さんが優しく口付けた。
「俺が月なら、お前は太陽だな。」
「え?」
目を閉じ、疲れて眠っているとばかり思っていた悦史さんが、不意に俺の隣で、そんなことを呟いた。
「さっきのお前の話の続きだよ。お前が、俺を月に例えるからさ。それなら、お前は何なのかって、考えてたんだ。
俺は、お前といるだけで、温かい気持ちにも、熱い気持ちにもなれる。」
「そんなこと、ずっと考えてたの?俺にだって、暗い部分もあるけど、悦史さんが、そう感じてくれてるんなら、それは
とても幸せなことだよ。」
「太陽と月なら、似合いの相手だろ?」
悦史さんが、俺の顔を覗き込みながら、にやりと笑った。
「・・そういうの、真顔で言えるのが、悦史さんらしいよ。」
「曇りや雨の日で、譬え、肉眼では見えていなくても、太陽や月の存在は、そのまま、空にあるように、どんな時でも、
寄り添って、傍にいてくれれば、それでいい。」
俺の思いも、悦史さんと同じだった。
いつの間にか、空は白み始め、夜が明けようとしている。
隣で、今度こそ、安らかな寝息を立てている悦史さんを見て、幸福な気持ちで満たされた。
-end-
HOME BBS STORY-menu-