早乙女さんのお話4
当サイト6,993hitキリ番リクエストSS
リトー様のご希望:イラストかSSかすごーく悩んだんですが、SSでお願いしたいなあ、と。
最近瀬名さん受けが一人ブームなんで、早乙女×瀬名でひとつ。
テクニシャン同士の壮絶な戦い(笑)というかHが見たいなーとか。
マンガの取材というか下調べというか、そんなんで、短期間ダンディでバイトすることになった
瀬名さん、とか。最初は嫌がりつつも、そのうち体が、とか。
「早乙女×瀬名」はあまり書いてらっしゃる方がいらっしゃいませんでしたし、
面白いカップリングだと思ったので、SSのリクエスト、お受けしました。
瀬名さんの口調が難しかったり、早乙女さんをどう呼ばせるかなど、結構、試行錯誤も
したのですが、楽しんでお読み頂けると、嬉しいです。
「テクニシャン同士の壮絶な戦い」は、私のテクニック不足で書けなかったので(苦笑)、
設定は変えさせて頂きました。
尚、この早乙女さんは、「元基×悦史」のSSの彼とは勿論、別人です(笑)
このSSの素敵な挿絵イラストを、リトー様から戴きました♪
どの場面かは、見ての楽しみということで、「GUEST ROOM」に展示していますので、
是非、併せてお楽しみ下さい。
☆リトー様の挿絵イラスト「GUEST ROOM19」☆
「一夜から始まる恋」 by ひいろ
いつか、アイツをメロメロにさせてやる。
俺だけ、こんなに惚れてるなんて冗談じゃない。
そもそも、俺の担当の某女史に
「たまには、違う題材でもどうですか?」
と言われて、初めてホストクラブに行ったのが、アイツと出逢うきっかけだったりする。
どう考えても男性向けエロ漫画とホストなんて、関係無さそうな気がするんだけど、
「先生がいつもお描きになっていらっしゃる、男性が感じるような漫画も面白いですけど、
女性がどんな言葉や仕種に弱いとか、落としのテクニックもあったりすると、更に作品の幅が
広がると思うんですが・・それにメロメロになっちゃってる女の子って、可愛いでしょ?」
上手く言いくるめられて、連れて来られてしまった。
描いてる漫画の関係で、風俗店を取材したりすることは良くあることだし、これもその一環と
思えば、そんなに抵抗感もないが、俺の雰囲気じゃ、なんだか場違いに思えて、つい店内を
キョロキョロと見回してしまう。
店の名前は、「club DANDY」。
名前通り、豪華でシンプルな店で、男前なホストたちが店内を闊歩している。
女性客だけしかいないのかと考えていたが、意外と男性連れも多い。少し、ホッとした。
某女史は、どうやらここの常連のようで、そわそわしている俺とは対照的に落ち着いてる感じだ。
席まで案内したホストが、写真が載せてあるファイルを彼女に見せつつ、尋ねる。
「いらっしゃいませ。ご指名は、ございますか?」
「彼をお願いします。」
指名しているホストもいるらしい。
程なくして、一人の男が俺達の目の前に現れた。
「お待たせ致しました。ようこそ、いらっしゃいませ。
当『club DANDY』のホスト長・早乙女麗士です。」
その男は、優雅に一礼した。
容姿も仕種も、まるで生まれついてのホストのようだ。
男の俺から見ても、思わず見惚れてしまうような雰囲気を持っている。
二言三言挨拶を交わして、
「こちらは?」
彼が、女史に俺のことを聞いてきた。
漫画の編集の仕事をしていることは承知済みなのか、
「私が担当させて頂いている、トマホーク・セナ先生です。」
本名でなく、ペンネームで紹介された。
「初めまして、瀬名です。」
「珍しく男性の方と一緒にいらしたので、てっきり恋人の方かと思ってしまいました。」
少し、苦笑しながらも、甘い声で女史に話し掛ける。
「今日はプライベートとしてではなく、以前からお願いしてあった件で、参りました。
お受け頂けますか?」
「貴女の頼みを、俺が断れるわけ無いじゃありませんか・・喜んで、お引き受けしますよ。」
「それでは、今日一日、宜しくお願い致します。」
「こちらこそ。」
「セナ先生も・・」
女史から目配せされ、
「あ・・よろしくお願いします。」
いまいち、二人の会話の意味がわかっていなかったが、彼に目礼した。
「それじゃあ、飲みましょうか?瀬名さんも、いける口ですよね?」
「そんなに強いわけじゃないけど、人並みには・・。」
「お好きなお酒は?」
「普段飲んでるのは、大体、ビールかな。ここだとビール一本でも、高そうだな。」
「そんなことないですよ。『心にもお財布にも優しい』が、当店のモットーですから。」
にっこりして、そう返してくる。
・・結構、面白いヤツじゃん。
「ビールをお持ちしましょう。」
そうして、三人で色々な話に花を咲かせつつ、飲み始めた。
彼と話していると、その会話の豊富さや言葉使いのセンスの良さに驚かされる。
ホストという仕事が、容姿端麗なだけでは務まらないことを実感する。
常に客が何を自分に求めているかを、敏感に感じ取ることが出来なければ、きっと
あっという間に別のホストや他店に、客を取られてしまうだろう。
一見、華やかに感じられるが、生き馬の目を抜く世界でもある。
その中で、ホスト長にまで登りつめるには、一体、どれほどの努力を積み重ねて来ているのか。
普段、デスクワークが主で、人と直接的な関わりの少ない俺の仕事とは、対照的だ。
こうして話している今も、常に彼は俺達二人が気持ち良い時間を過ごせるよう、
目立たない部分で、色々、気遣ってくれている。
ホストと言うより、彼自身に、俺は少しずつ興味を持ち始めた。
何本かビール瓶を空けて、ほろ酔い気分になった頃、
「それでは、そろそろ、VIP ROOMへ移動しましょうか?」
「えっ!?」
「行ってらっしゃい、先生!」
「えっ?えっ?彼と二人きりで・・?」
「ホストのこと、マンツーマンで、じっくり教わって来て下さいネ。私は、お先に失礼します。
代金は経費で落としますので、ご心配なく・・。」
「さあ、参りましょう。」
二人の約束って、このことだったのか・・。
そう気付いた時には、いつの間にか誘導され、VIP ROOMの前だった。
「スッゲー・・。」
部屋に入った途端、俺は絶句してしまった。
フロアも豪華な作りだったが、このVIP ROOMはそれを更に上に行くような豪奢さだ。
でも、高価なものが並べてあるはずなのに、威圧感はあまり感じない。
ソファを勧められ、腰掛けると、なんだかリラックス出来そうな気がする。
「お客様に、ゆっくりして頂きたい作りになっているんですよ。
今度はビールじゃなくて、別のお酒にしてみませんか?
きっと、瀬名さんの口に合うと思うのですが・・。」
「うーん・・。じゃあ、それ、もらうわ。」
新しい酒を準備する仕種も、優雅に見える。
「では、改めて、乾杯。」
グラスを合わせる。
「早乙女さんって、何でホストになろうと思ったの?」
いきなり聞いても、笑顔のまま、
「男だったら、一度は考えるんじゃないですか?女性を侍らせて、好きなだけお酒も飲めて、
その上、金も稼げる。そんなところだよ。ここには、俺達しかいないし、麗士でいいですよ。」
「じゃあ、麗士も敬語はやめてくんない?俺らって、見た目の印象だけだけど、そんなに年、
変わらないんじゃないか?いくつ?」
「わかったよ。24だけど、瀬名は?」
「俺も、由彦でいいよ。23。やっぱ近いんじゃん。」
「本名、ヨシヒコって言うんだ。漢字だと、どう書くの?」
「理由の由に、俊彦とかの彦。」
「漢字で書くと、珍しいね。」
「そうかな?そういう麗士も、名字付きだと凄い名前だけど、店の人が考えたの?」
「ゴホン・・」
咳払いを一つして、
「この店の源氏名は、大体自分で決めてるんだが・・。」
「あー、そうなんだ!」
笑いながら言うと少しだけ、拗ねたような表情が、ちょっと可愛く見える。
麗士って、落ち着いた雰囲気だけど、意外と母性本能をくすぐるタイプなのかもな。
そんなことを考えてると、何か楽しい悪戯でも思い付いたように、
「二人きりなんだから、ここでしか出来ないこと、してみようか?」
麗士がそう切り出した。
「えっ?何?」
聞こうとしたら、麗士の端正な顔が俺のすぐそばまで近付く。
「男とキス、したことある?」
濡れた声音で囁かれ、ドキッとした。
「俺と試してみないか?」
試す?・・ああ、そうか。仕事の参考にしろってことだろう。
「いいかもね。」
俺は、基本的には、可愛い女の子が好きだけど、男との初キスが、コイツなら依存は無い。
頷くと、麗士が俺の唇に口付ける。
「ん・・うっ・・んっ。」
コイツ、キス、上手い・・。
口内を愛撫するように舌を入れられ、唾液を吸われたりして、頭がクラクラして来る。
「っあ・・んっ・・。」
長いキスから解放される頃には、足がガクガクと震えた。
情けないことに、俺、少し酸欠になってる。
「こんなキスされたら、ホントに女性はメロメロになっちゃうよな。」
「俺のキス、そんなに気持ち良かった・・?もっと、気持ち良いこともしてみる?」
「・・ちょっ・・ちょっと待て!」
「何?」
「ここで、する気か!?」
「防音になってるからね、どんな物音も声も大丈夫。」
笑いながら、麗士が言う。もう、そのつもりらしいけど・・。
「そうじゃなくて・・俺、エロ漫画は描いてるけど、男とHしたことないんだけど・・。」
「そうなんだ。初めてか・・。俺の方が、慣れてるから平気だよ。」
「慣れてるって・・ここ、普通のホストクラブだよな?」
「ああ、そうだよ。でも、面接したホスト候補達の適正は、俺が判断してるんだよ。」
「自分の身体を使って、ってこと?ホスト長って、そんなことまで、すんの?」
「そう、ウチではね。それが、一番確実だろ?」
「ベテランのテクニックを、新米ホスト達に伝授ってわけ・・。」
「教えて、モノになるヤツばかりじゃないし、勿論、ただセックスが上手いだけじゃ、
この仕事は勤まらないけどな。一番大事なのは、お客様に喜んで頂くことだしね。」
「ふ〜ん。」
そこまで自信を持ってるなら、ちょっと体験してみたい気になってきたぞ。
「それなら、麗士のお手並み、拝見しようかな・・。」
「じゃあ、もう一度、目を閉じて・・。」
優しく麗士の声が促して、俺の瞼にそっと口付ける。
あ・・。こういうことされると、自分を凄く大事にしてくれてるみたいに感じる・・。
唇に、またキスされる。今度は触れるだけの・・。
「どこ、触って欲しい・・?」
「えっ・・。」
柔らかなキスに酔っていた俺は、慌てて目を開けた。
麗士の視線は、いつの間にか熱くなっていた、俺のそこに注がれてる。
「わかって言ってるだろ!?見てるじゃんか!」
キスだけで感じてしまったのが、気恥ずかしくて、抗議してみたが・・。
「ちゃんと、言ってくれなきゃ、わからないよ。どこが感じるかは人によって千差万別だし、
言葉も、大切なアイテムだよ。ここ・・?」
「・・んっ・・。」
麗士の手が、ゆっくりと服の上からそこを撫でる。
「段々、硬くなってきてるね。」
「服の上からじゃなくて・・。」
「直に、触って欲しいの?」
「ああ・・。」
「素直で、可愛いよ、由彦・・。」
「男に可愛いなんて、言うなよ・・。」
ヤバイ・・俺、顔が赤くなってるかも・・。
「でも・・。」
言いながら、麗士が俺のパンツのファスナーを静かに引き下ろして、それを下着から出す。
「ここは、こんなに素直に感じてるよ?俺は、そういう由彦って、充分可愛いと思うけどな。」
「わざわざ、言うなって・・。」
そんなこと、耳元で言われたら、ますます、意識しちまうだろ。
「ホントのことだろ?ほら、どんどん溢れてきてるじゃないか・・。」
麗士の指先が、俺の濡れているものをゆっくりと扱く。
「あっ・・ぅん・・っ・・。」
「俺のも、熱くなってきてるよ。触って欲しいな・・。」
ゆっくりと、ファスナーを下ろす音が聞こえる。
気持ち良過ぎて、暗示に掛かったように導かれるまま、麗士のそこを触る。
「包み込むように、優しく握って・・。」
甘い声が、囁いてくる。
酒だけじゃなく、コイツの声にも媚薬が混ざっている気がして、酩酊してしまう。
「麗士の声って、キョーアク・・。」
「えっ?」
「それだけの容姿とそんな声で言われたら、女は絶対逆らえないって・・。」
「由彦は、どうなの?」
「・・俺にも、有効らしい・・。」
なんか、悔しいけど、もう腰砕け寸前になっちまってる。
「だったら。思う存分、活用させてもらうよ。俺の声で、由彦が、気持ち良くなれるんならね。
一緒に擦ると、もっと気持ち良いよ?やってみようか。」
俺より大き目の麗士の手のひらが、俺の手のひらごと俺と麗士のものをそっと包む。
麗士の熱が、俺のものを通して伝わってくる。
男に欲情してるのって、不思議な気がするけど、二人とも勃ってるんだよな・・。
二人で擦ると、濡れて熱いものが、クチュクチュと音を立てる。
「・・あ・・麗士のが・・うっ・・」
「さっきより、気持ち良いだろ?」
「俺、もう・・ダメ・・かも・・。」
「イっちゃいそうなの?いいよ。俺の手の中に、出してごらん・・。」
麗士の指が、俺のものの先端の辺りをやんわりと握りこむ。
声にも刺激されて、目の前が真っ白になった。
「・・そんな言い方されたら・・ダメだって・・ああっ・・」
・・麗士の手に、出しちまった・・。
「色っぽい顔になってるよ、由彦。エクスタシーを感じてる瞬間の顔って、男も女も
同じぐらい魅惑的だよ。」
そう言いながら、ゆっくりと、俺の出したものを舐め取る麗士のほうが、雄の色気を
放っていて、俺はその姿から目が離せない。
「そろそろ、脱ごうか・・。」
「ここで、着てるもの全部・・?」
「そうだよ。続き、するんだろ?俺のは、まだこんなだし、由彦のも、また元気に
なってきてるしね。」
そりゃあ、また感じ始めてるのも事実だけど、そんな爽やかな笑顔で言われても・・。
「俺に、脱がせて欲しい?」
「いや。自分でやるって・・。」
ブンブンと首を横に振って、脱ぎ始める。
少しずつ裸身に近付く俺を見ながら、麗士も脱いでいく。
クスクスと笑いながら、
「もうちょっと、誘うような脱ぎ方して欲しい気もするけど、それは無理か・・。
均整の取れた身体だね。」
「麗士こそ、ちゃんと鍛えてある身体なんだな。ホストって、ただ細いヤツが多いのかと
思ってたけど・・。」
「プロフェッショナルに徹しようとしたら、体力も必要な仕事だからね。」
「男でも、撫でてみたくなるような身体だよ。」
「でも、今は、俺がしたい・・」
俺を抱き寄せて、麗士が口付ける。
そのまま、俺の身体をソファに横たえた。
額、頬、首筋、胸元・・麗士がキスする。
「いきなり、挿れたりしないから、心配しないで。」
さっきから、事あるごとに躊躇している俺に、気付いたらしい。
「やっぱ、バレバレ?」
「嫌がる相手と無理矢理なんて、俺の趣味じゃないし、俺はセックスするなら、お互いに
気持ち良くなりたいんだよ。やめたいなら、今のうちだよ?」
真顔で言う麗士に、
「麗士・・優しいな。逃げ道、作ってくれなくてもいいよ。今のを聞いて、俺、安心した。
麗士としたい・・。」
と、答える。
「じゃあ、俺とイイことしよう・・。」
そう言うのと、麗士が俺の乳首を指先で摘んで弄ったのは、同時だった。
「・・っ。・・んあっ・・う・・ん。」
「男でも、ここは感じるからね。舐めてあげようか?もっと尖ってくるよ。」
麗士の声に煽られる。
「舐めて・・みて・・。」
・・今の、俺の声だよな・・。自分で言ってて、恥ずかしいかも・・。
「顔、赤くなってるけど、もしかして照れてる?」
「言うなって・・。自分でも、なんて声、出してんだろって思ってんだから。」
「・・いい声だよ。快楽に・・正直なのは・・悪いことじゃない。」
「うっ・・んっ・・。」
喋りながら舌で転がすように舐められて、喘ぎ声が漏れる。
「俺の、由彦の口で、して欲しいんだけどな・・。どう?」
そう言えば、さっき麗士は、イってなかったんだよな。
「俺、男の舐めるなんて、初めてなんだから、当然下手だけど、それでもいいのか?」
「自分のを女の子にしてもらったことはあるんだから、出来るはずだよ。感じるポイントは
同じだから。わかるだろ?やってみて・・。俺も、してあげるから・・。」
麗士が、身体を入れ替えて、自分のものを俺の顔の前に持って来る。
いきなり口に含むには、まだ少し抵抗感があって、戸惑っていると、俺のを麗士が先に
ぺロっと舐めた。
「あっ・・。」
「ほら、由彦もして?」
「ああ・・。・・っ・・ふ・・ぅん。」
麗士のものを持ち上げるようにして、舐めてみる。
こんな味がするんだな・・俺は妙なことに感心していた。
「俺・・と・・同じように・・やれば・・いい・・から・・。」
「っあ・・ん・・喋りながらなんて、無理に決まってるだろ・・麗士、上手過ぎ・・。」
「気持ちイイ・・?口が、お留守になってるけど・・。」
「そんなにしたら、またイっちまう・・。」
「今度は、少し我慢して。こっちを舐めたら、どんな感じ?」
そう言いながら、俺の尻を抱えて、今度はその窪んだ部分を舌先で突付く。
「あ・・。そんなトコ、舐めるな・・。この格好は、恥ずかし過ぎるって・・。」
「でも、ちゃんと濡らさないと、きっと痛いよ?」
「痛いのは、困る。ただ・・」
「ただ・・?」
頭では、男同士のセックスのやり方もわかってるけど、そこを舐められるのはさすがに・・。
麗士は、そこを舐めつつ、自分の指も丹念に濡らして、そこを押し広げて挿れる。
「指だけでも、こんなに締めてくるのに・・意地を張らないで・・。」
「・・っうん・・。でも・・スゲー恥ずかしいんだって・・。」
「女の子にここ、マッサージ、してもらったこと、ないの?」
「えっ!?・・ああっ!」
指を折り曲げられ、ある場所に触れられて、一瞬、ゾクンと背筋を快感が駆け抜ける。
女の子の滑らかな指でしてもらったことはあるけど、麗士の長く節ばった指で、そこを擦られると、
たまらない気持ちになってくる。
「あるけど・・麗士のほうが・・気持ち良い・・。」
「そう。嬉しいな。」
「ん・・ふっ・・ぅん・・。」
麗士の指が抜き差しされるのと同じリズムで、声が洩れる。
「気持ち良くなってきたみたいだね。俺も、そろそろ由彦の中で、イきたいんだけど・・。」
改めて、俺を欲しがってる麗士のそこを見つめて、頷く。
「ああ。俺も麗士の熱さ、直に感じたい・・。」
「初めてだったら、後ろからの方が楽なんだろうけど。由彦の顔を見ながらしたい。」
正面から抱きしめてきた麗士が、俺のそこに自分のものをあてがい、そっと挿れてくる。
「・・っ・・。」
「こっちに意識を集中してみて。力が抜けるから。」
俺のものを扱きながら、挿入の痛みを感じないように気遣ってくれる。
「先端部分が入れば楽になると思うけど・・つらかったら、言って。」
「ん・・。」
気を紛らわすためか、キスもしてくれる。
何でこんなに、優しいんだ?
女の子でもなければ、この店の新米ホストでもない俺は、言わば麗士にとっては、行きずりの
一夜だけの相手にしか、過ぎないはずなのに・・。
こんな接し方されたら、錯覚するよ・・まるで恋人みたいだって。
変な期待、しちまいそうになるんだけど、いいのか?麗士。
仄かに芽生えていく気持ち・・これは・・。
時間をかけて、俺の中に麗士のものが根元まで埋め込まれていく。
「・・ぅん・・。」
「由彦の中、凄く熱いよ・・。締められ過ぎて、すぐには動けそうにない・・。」
「っあ・・んっ・・そんなに?自分じゃ・・よくわからないけど。」
吐息混じりに囁かれ、もっと締めそうになってしまう。
「ずっと、由彦の色っぽい姿を見せ付けられてたから、もうあまり我慢が効かないかも・・。」
俺の中にある麗士の熱が、更に大きく硬くなっていくのを感じた。
「・・ふ・・ん・・動いても・・イイぜ・・麗士。」
「じゃあ、お言葉に甘えて・・うっ・・ん・・。」
麗士が、腰を動かし始める。
最初は少し遠慮がちだったけど、段々、余裕がなくなってきたのか、前後に揺さぶるだけでなく、
グリグリと先端を、さっきの前戯で俺の一番感じたところに擦りつけるように、腰を廻してくる。
「・・ああっ・・ん・・そこ・・困る・・だって・・んぅ・・。」
「どうしても・・由彦が・・嫌ならやめるけど・・いいの?凄くイイ顔してるくせに・・」
「気持ち・・良過ぎ・・て、辛い・・んだよ。」
麗士が与えてくれる中からの刺激と、俺と麗士の腹の間に挟まって擦られてる直接的な刺激とで、
俺のものは、もうイキそうになっていた。
「っ・・これ以上されたら・・んっ・・ヤバイんだって・・。」
「俺も・・限界・・。っ・・んっ・・」
麗士の腰の動きのスピードが増して、ついて行けなくなる。
「・・あっ・・んう・・っ・・っあ・・もう・・出る・・っ!。」
「あ・・。っあ・・ん・・俺・・イキそう・・んっ!」
麗士が叫んで一瞬動きが止まるのと同時に、俺の中に熱い飛沫が注ぎ込まれるのを感じて、
俺も自分の熱を解き放っていた。
身体の中から、麗士の熱が抜き取られて、少し時間が経った。
俺の汗や濡れてる部分を、丁寧に麗士が拭ってくれる。
初めてだったせいか、まだ息が上がってるようだ。
「大丈夫か・・?」
不安げに俺を見つめる麗士に、
「優しくしてくれて、サンキュ。」
にっこりしてそう言うと、麗士が、照れた顔をして、小声でボソっと、
「好きなヤツとするなら、当たり前のことだろ?」
と、言った。
え。今、『好きなヤツ』って、言ったよな・・?
麗士が俺のことを好き・・!?俺達、今日が初対面のはずだけど・・。
「今の、どういうこと?」
「今のって・・?」
トボケてもダメだよ、麗士。
「確かに『好きなヤツ』って、俺、聞こえたんだけど。」
「気のせいだろ。」
「間違いなく、聞いたって!正直に言わなきゃ、今夜のこと、ネタにする。」
冗談交じりで言うと、
「それは、困る。」
麗士は苦笑した。
「じゃあ、素直に言いなって。好きなヤツって、俺のこと?」
「ふー・・。そうだよ。」
観念したように、ため息を付きながら麗士が白状する。
「俺、前から由彦のこと、知ってたんだよ。」
「えっ!?」
「最初は、この店の控え室に置いてあった雑誌が、きっかけだった。他のホストが待ち時間を
潰すのに、読んでいたのを見つけて、最初は興味本位で読んだんだけど、由彦の漫画だけは、
他のヤツが描いてたのと、違う印象だった。女の子の可愛さも目を引いたけど、描き手の気持ちが
伝わってくるようだと思ったよ。『お互いに気持ち良くなって、イかせてやりたい』っていう・・。
どんなヤツが描いてるんだろうと、ずっと興味があった。それから、時々本屋に寄って、
トマホーク・セナが描いてるものをチェックしてみるようになった。突撃レポートも読んで、
顔も知ってた。楽しそうに仕事してる姿が、好感持てるなと思ってた。だから、今日、由彦を
連れて来た彼女から、この話を聞いた時、俺は即座にOKした。逢えて、凄く俺は嬉しかったんだよ。
たとえ、仕事の依頼だとわかっていてもね。」
「へー。そうだったんだ・・。俺の漫画、読んだことあるなんて、なんか意外・・。
でも麗士ほどの男が、そんな風に言ってくれると、スッゲー嬉しいよ!」
「ホストが、いきなり、男にキスするなんて、変だと思っただろ?」
「そりゃあね。だけど、驚いても、俺、嫌じゃなかったんだよね。」
ホントにそうだった。『試す』っていう麗士の言葉に、乗せられたのもあるかもしんないけど、
嫌悪感どころか、気持ち良かった。
「俺は、新米ホスト達に『実技指導』するけど、男に自分からキスしたのは、初めてなんだよ。」
「すぐには、信じらんないけど、だったら、最初に好きだって、言えば良かったのに・・。」
「男に惚れたなんて、言えるわけないだろ。しかも実際に逢うのは、初めてなんだぜ?」
「女性は簡単に口説くくせに、変なトコで、体裁を気にするんだな。」
「仕事とプライベートは、別だよ。」
「でも、本当の気持ちは、伝わるもんだよ、麗士。言って?俺のこと、好きになった?」
「ああ。逢ってホントに惚れたらしい・・。」
たぶん、この顔は、普段、女性達を口説いてる時には絶対見せないよな。
真っ赤な狼狽した表情で、俺に答える麗士。
なんだか無性に、キスしたくなってきた。
「麗士・・。」
「えっ?・・ん・・。」
顔を上げた麗士に、俺から初めてキスする。
「由彦からのファーストキスだね。」
嬉しそうな麗士の顔を見て、俺もなんだか幸せな気分になった。
やがて、club DANDYの閉店時間が訪れる。
「麗士って、名前、俺と同じで本名は別にあるんだよな?何て名前?」
名刺を取り出しながら、
「ここに、俺の携帯、書いてあるから。仕事中は留守電にしてるけど、メッセージを
入れてくれれば、時間が出来た時に、俺から掛け直すよ。メールのほうが確実だけどね。」
と麗士は言うけど、これには本名は書いてない。
「はぐらかさないでくれよ。」
「出逢った日に全てを知り尽くすなんて、つまらないだろ?恋は、ミステリアスなほうが面白い。」
「俺の手の内は、もうかなり知ってるだろ?ずるくないか!?」
「俺を本気にさせてくれたら、俺のすべてを由彦に捧げるよ。」
「それ、マジで言ってる?」
「男に二言はないに決まってるだろ。俺を夢中にさせて欲しい。」
真剣な瞳で言う麗士。
「わかった。この勝負、受けて立つよ。俺を愛してるって、言わせるから、覚悟しとけよ、麗士。」
「どんな手段を使ってくるのか、楽しみにしてるよ、由彦。」
ここから、恋は始まる。
百戦錬磨の麗士に勝つには、大変そうだけど、挑戦する価値は充分ある。
久し振りに燃えちゃってるかも、俺・・。
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